100年間の街の移ろいを見つめてきたクーポラのある、名門豪華ホテル
- ライター堀 洋輔さん
- 投稿日2015年03月31日
バルベリーニ広場からヴェネト通りの並木道を歩いて上がっていくと、5分ほどで右側にひときわ目立つ宮殿のようなホテルがあります。このホテルこそ、1906年に「ホテル・エクセルシオール」として開業した「ウェスティン・エクセルシオール・ローマ」です。1920年にスイス資本からイタリア資本となり、1994年にシェラトンに売却された後、シェラトン自体がスターウッドに売却されたことを受けて1998年からウェスティンの名を冠しています。1959年にあの名作「ベン・ハー」のキャスト・スタッフが宿泊したことでも有名。1944年には一時、ローマ入城を果たしたアメリカ軍の臨時総司令部として機能していたことも。まさに、20世紀のローマを見つめてきたホテルと言えるでしょう。★アクセステルミニ駅から:大きな荷物がある場合はタクシー利用をお勧めします。正面出口のタクシースタンドから利用可能。自力で向かう場合は地下鉄A線バルベリーニ(BARBERNI)駅からヴェネト通り(Via Vittorio Veneto)に入り坂になった並木道を道なりに進むと、ボンコンパーニ通り(Via Boncompagni)との交差点に面した建物が見えてきます。
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100年間の街の移ろいを見つめてきたクーポラのある、名門豪華ホテル
- ライター堀 洋輔さん
- 投稿日2015年03月31日
バルベリーニ広場からヴェネト通りの並木道を歩いて上がっていくと、5分ほどで右側にひときわ目立つ宮殿のようなホテルがあります。
このホテルこそ、1906年に「ホテル・エクセルシオール」として開業した「ウェスティン・エクセルシオール・ローマ」です。
1920年にスイス資本からイタリア資本となり、1994年にシェラトンに売却された後、シェラトン自体がスターウッドに売却されたことを受けて1998年からウェスティンの名を冠しています。
1959年にあの名作「ベン・ハー」のキャスト・スタッフが宿泊したことでも有名。1944年には一時、ローマ入城を果たしたアメリカ軍の臨時総司令部として機能していたことも。
まさに、20世紀のローマを見つめてきたホテルと言えるでしょう。
★アクセス
テルミニ駅から:大きな荷物がある場合はタクシー利用をお勧めします。正面出口のタクシースタンドから利用可能。
自力で向かう場合は地下鉄A線バルベリーニ(BARBERNI)駅からヴェネト通り(Via Vittorio Veneto)に入り坂になった並木道を道なりに進むと、ボンコンパーニ通り(Via Boncompagni)との交差点に面した建物が見えてきます。
フィウミチーノ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)空港からはタクシーで約40分・48ユーロ〜(空港〜市内のタクシー料金は固定+時間や人数によるエキストラチャージが追加)
★ホテルの設備概要とルームカテゴリー
部屋数は通常タイプの281部屋と35のスイート、あわせて316室となっています。
2000年に大規模なリノベーションを完了していますが、それも15年近く経過しているため一部で工事や部分的なリノベーションが行われる時期かもしれません。
ウェスティンの世界共通仕様として、ベッドはすべてヘヴンリーベッドが導入されています。
デラックスルーム(Deluxe Room)
広さ約30〜35㎡の最も下位カテゴリーに位置づけられるお部屋(デラックスで下位、というところに格を感じるとも言えます)。
シングル・ダブル・ツイン・トリプル対応可能(シングルは基本的にダブル使用)。
赤・ゴールド・白の色使いが上品にまとめられています。残念ながら眺望は期待できず。
グランドラックス・ルーム(Grandluxe Room)
デラックスルームの上位グレードに位置づけられ、広さも5〜10㎡増し、数は少ないながらヴェネト通りに面した部屋もあります。
基本的にな設備はデラックスルームと同じ。
通常の客室はこの2タイプのみで、スイートは5タイプの設定になっています。今回はそのうちいくつかご紹介します。
ヴィア・ヴェネト・スイート(Via Veneto Suite)
ヴェネト通りを見下ろす、約86㎡のスイート。
インテリアはビーダーマイヤー様式(19世紀にドイツ・オーストリアで生まれた様式)と称され、大理石の床のリビングルームとベッドルームで構成されています。
宿泊料金はラックレートで2,800ユーロ前後(1泊)で、時期によっては多少の値引きは期待できます。
ヴィッラ・ラ・クーポラ(Villa La Cupola)
「クーポラ」とは半球体の屋根(=ドーム)のことで、フィレンツェのドゥオーモ、ヴァティカンのサン・ピエトロ大聖堂などのものが有名ですが、このホテルの建物にも小さなクーポラがあり、
そのクーポラの真下にあるのがこの「ヴィラ・ラ・クーポラ」です。
最上級のスイートに位置づけられており、イタリア国内のホテルの中では最大の床面積のあるスイートとして知られています。
その広さはなんと約1100㎡で、デラックスルームと比べるとその広さ約30倍ということになります。
クーポラの内側に描かれたフレスコ画や、その天井の高さ、調度品など、どれをとっても超一流。
筆者がそれとはほど遠いところにいるためなかなかその凄さを表現するのが難しいですが、どんなセレブでも納得するであろう豪華さとでも言えば良いのでしょうか。
ちなみに、宿泊料金は20000ユーロ(1泊)となっており、このグレードになると値引きなど期待するほうが野暮というものでしょう...