ここは清の時代に作られた皇族たちが遊ぶ離宮でした。皇帝はもちろん、太子や皇后たちがここを散歩したり、読書したりしていた場所です。皇族の庭園という意味では頤和園の方が有名ですが、円明園もかなりのものでした。もし焼失していなかったらと思うと残念でなりません(円明園の方が豪華だったという説も)。
ここには以前、「四庫全書」やイブ・サン・ローランも所蔵していたという「十二生肖獣首銅像」などがありました。しかし十二生肖獣首銅像の多くが略奪に合い海外へ、四庫全書は焼失してしまい、この事件で多くの文化財がなくなってしまいました。しかし、現在では多くの十二生肖獣首銅像が中国に返還され、円明園で展示されています。また以前の焼失前の円明園をかたどった模型も展示されています。
アクセスは非常に簡単です。地下鉄4号線に乗って円明園で下車すれば、目の前が円明園。なかに入るとやっぱり庭園といった感じです。奥に進んでいくとたくさんの樹木や花々が植えられており、非常にすがすがしい気分になります。特に季節の変わり目はたくさんの花が咲き、とっても綺麗です。またボートにも乗れ、夏に蓮の花が咲いているときはとても綺麗でした。
さらに奥には円明園の代表的な西洋楼遺址があります。その向こうの奥には皇族たちが遊んだであろう迷路があります。円明園はかなり広いので迷わないようにしましょう。
最後に世界の文豪ユゴーのセリフをご紹介。「円明園は世界の奇跡である。超人の民族の想像力を尽くした稀有の、無二の作品である。大理石、玉、青銅、瓷器,雪松などを駆使して、造り上げた夢の世界である」と。一時代を築いた離宮を是非一度は見てみましょう。
Old Summer Palace 円明園 ユァンミィンユァン
machiさん
(編集者・ライター)
英仏軍により焼き尽くされた離宮 現在でもその面影をしのぶ
- 投稿日2015/03/23
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ジャンル植物園・庭園 史跡・遺跡 広場・公園
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エリア大学区
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住所
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アクセス地下鉄4号線 円明園駅から車で約9分
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電話番号+86-10-62628501
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営業時間7:00-17:00
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定休日無休
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予算入場料 5~10元
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