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ヘルシンキ (フィンランド) ホテルの現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Hotel Katajanokka- Helsinki- A Tribute Portfolio Hotel ホテル カタヤノッカ ヘルシンキ トリビュート ポートフォリオ ホテル

松本 由美 (ライター)

元刑務所に泊まる特別なホテル体験

ちょっと変わったホテルに泊まってみたいと思っているなら、おススメのホテル。
2007年にオープンしたホテル カタヤノッカは、もともと刑務所だった場所なのです。

カタヤノッカ・クラウン・プリズン(刑務所)の歴史は、1749年までさかのぼります。
そのころの建物はとても小規模でしたが、その後増築され現在ホテルとして使われている建物の規模になりました。

この建物が刑務所だった頃の様子は、ホテル内のあちこちで見られます。
当時の内装をできるだけ残して、ホテルとして、滞在客が快適に過ごせるように改築してあるのです。

例えば、客室には、刑務所時代の窓が残っています。
しかし、それだけでは暗いので、さらに新しい窓を加えているといった具合です。
刑務所内の2階に造られたチャペルは、現在もホテルの会議室、ウェディングホールなどに使われています。
ホテルの入り口を入ってすぐ、レセプションの手前のショーウィンドーに展示してある、
おみやげの、番号が入った囚人服も、このホテルならではという感じがします。

また、刑務所時代には、普通の囚人に加え、政治的な罪に問われて収容されていた政治家も多く、
フィンランド第5代大統領、リスト・リュティもその一人。
彼が収容されていた部屋は、現在プレミアルームになっています。

ところで、2002年に新しい刑務所が、ヘルシンキ空港のあるヴァンター市に建設され、
カタヤノッカの囚人たちは、そちらに移送されることになったのですが、
なんと囚人たちがそれに反対したというエピソードがあります。
カタヤノッカという独特で素敵な雰囲気が、囚人たちもお気に入りだったようです。

そんなカタヤノッカ地区は閑静な場所です。
さらに、ホテルの敷地の周りを囲っているレンガの壁のおかげで、静かな環境が楽しめます。
ホテルの目の前に、トラムの4番も止まりますし、歩いて15分ほどで、シティーセンターに行くこともできます。
お隣の国スウェーデンのストックホルムやエストニアのタリンに行くフェリー乗り場も、すぐ近くです。

栗原 薫 (現地旅行会社統括部長、ジャーナリスト)

滞在が楽しい、話題性抜群のホテル

  • 人気急上昇

ホテルの建つ市内東部の地名に由来する、ホテル・カタヤノッカ。
 この10年ほどホテルの新築・改築が盛んなヘルシンキだが、話題性ではここに勝るものはなかろう。なにしろ、つい最近まで現役だった刑務所がホテルに生まれ変わったのだから。
同地で刑務所が稼動したのは18世紀の中ごろに遡る。当時は木造の小規模なものだったが、1837年に赤レンガに覆われた建物に改築。その後も拡張、補修を繰り返してきたが老朽化が進み、機能的にも不備が目立つようになり、刑務所としての役割は2002年に終了した。
 しかし、建物最古の部分には170年の歴史があり、様々なエピソードを伴う歴史的遺産でもあるだけに解体を惜しむ声が強く、有効活用の道を探っていた。そこにホテル化の提案が寄せられ、2007年5月、生まれ変わった姿を現したわけである。

 刑務所をホテルに再利用したケースは世界にいくつかあるが、カタヤノッカの演出は控えめといえよう。吹き抜けの階段から各部屋の入り口を臨めるのは、かつては囚人房を監視するためという必要性からの構造だが、そのほかの内装等はモダンにリフレッシュ。昔は刑務所だったという予備知識がなければ、斬新なデザインに感激するだけだろう。いかにも、といった押し付けがましさがないのがいい。
なお、刑務所という言葉に拒否反応を起こす人もいるかもしれないが、当地の実態は「勾留所」であったことを知れば安心できるだろう。つまり、判決を待つ被告等を拘束していたのであり、処刑やらなんやらのおぞましい出来事があったわけではない。とはいえ、さまざまに想像力をかきたてられ、居るだけで楽しくなってくるだろう。
 4番トラムの停留所がホテル入り口に密着。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。