Cafe Aalto カフェ アアルト

ヘルシンキといえば観光客でもローカルの人でも必ずお世話になる北欧最大のストックマン・デパート。
併設されているアカテーミネン・キルヤカウッパ（アカデミック書店）は国内随一の品揃えです。

この書店はフィンランドが誇る建築家・デザイナーであるアルヴァル・アールトの設計で有名です。
三階までの開放感ある吹き抜けと天井部分の窓からは冬は柔らかく夏はきらきらと陽光が差し込みます。
その二階にはこのアールトの名を冠したカフェがあります。
映画『かもめ食堂』でもロケに使われた場所として日本人のファンにはおなじみでしょう。

ここでの客層は、時間帯で変わります。
朝は常連の年配の方々が新聞を片手にコーヒーとサンドイッチを食べていたりします。
そして昼になるにつれ忙しく働くオフィスワーカーたちが、
短いランチ時間を落ち着いた空間で過ごそうとやってきます。

祝日以外はほぼ毎日営業しているので、観光で来られたらデザインや建築の本、
そして児童書コーナーでムーミンの本を見た後にでも足休めにぜひおすすめしたいカフェです。

お値段は少々高め、ただし一階にあるスターバックスが観光客で常時あふれているのに比べれば、
ここはテーブルに注文を取りに来てもらえ、
にこやかなサービスと美味しいカフェメニュー、ゆったりと時間と空間を味わえるので、
コストパフォーマンスは決して悪くはありません。

1986年に別のアールト設計の建物から引き継がれたアールト・デザインの家具、そしてヤコブセンのチェア、
愛らしい花が飾られた花瓶、そして由緒あるベーカリー・エクベリのケーキやパン。
サンドイッチはここで調理されたものが出されます。
人気はブルーベリー・パイやキッシュなど。朝食、ランチ、そしてワインやシャンパンもありますよ。

カフェ・アアルトはアカデミア書店の2階・一角にあるカフェ。

このカフェで一番注目していただきたいのは、インテリアがアアルトの家具を利用しているという事！なので、アアルトファンならずともこのカフェ自体が歴史的な造形物であり、アカデミア書店と同様に、観光でヘルシンキに訪れたのならば是非とも足を運びたい、ヘルシンキでも有数のモダンデザインカフェです。

書店内にあるカフェということもあり、店内の雰囲気は大変落ち着いていて、旅行中なのに思わず読書したくなっちゃうような雰囲気のカフェです。

フィンランドのカフェでは珍しいテーブルサービスの店なので、店内に入ったらすぐに着席しても大丈夫です。

このカフェのおススメはブルーベリーパイ7.90ユーロやアップルパイとバニラソース7.90ユーロなどのフィンランドテイストを活かしたパイ類とフィンランドの伝統お菓子のひとつでもあるトスカと呼ばれるアーモンドパイ7.80ユーロ、軽食にもなるカフェ・アアルトのオリジナルパイ10.40ユーロです。

もちろんカフェなので飲み物も一通り揃っていて、カフェ利用のみでもいいのですが、9時から12時まで朝食、日替わりスープ8.70ユーロとサラダランチ9.90ユーロもあるので、時間帯によってはガッツリとお食事も出来ます。

日本語メニューもあるので、必要な場合は店員さんに催促を！言葉が不安でも安心してご利用いただけますよ。

あなたも映画のワンシーンのように、アアルトチェアでのんびりカフェタイムに出かけてみませんか？


【行き方】
トラム3・4/4T ・6/6T7・A/7B・10 Ylioppilastaloより徒歩約3分