Tai Chung Wah Restaurant 大中華飯店 ダイジョンワーファンディム

ラグジュアリーなホテルの高級中華もいいけれど、地元客にまざって安くて美味しい海鮮と広東料理をローカルムードたっぷりの中で堪能したい！
という方に、ぜひおすすめしたいのが、大牌档（ダイパイドン）と呼ばれる香港の屋台風居酒屋、大中華飯店（ダイジョンワーファンディム）。

香港グルメを語る上で欠かせない大牌档。お世辞にもきれいとは言い難いので、万人受けする店ではないのですが、
小汚い、いや、でも最高に美味しい！とついついリピートしたくなってしまう中毒性があります。

場所は茘枝角（ライチーコック）と長沙湾（チョンサーワン）の間あたりという、観光客の方にはあまり馴染みのないちょっとマイナーなエリアに
位置しているのですが、わざわざ遠方から訪れる常連客もいるほど香港人に人気のお店なんです。

席数がなんと400もある巨大なお店にもかかわらず、平日から並んでいる人たちがいるほどの大盛況っぷり。
店内は非常に簡素で、20人～50人ぐらい入れそうな大小様々の簡易的な建物が連なっているといった感じ。
初めは小さいお店だったようなのですが、人気が人気を呼びどんどん拡大していったのだとか。

メニューは広東語のみですが、料理の写真が載っているのでとってもわかりやすいのも嬉しいポイント。
注文は、店員さんに渡された伝票に料理名を漢字で書いていくというちょっと変わったシステム。
やや面倒ではありますが、広東語が話せなくても間違わずに注文ができるし日本人にはありがたいかも。

何を食べても安定して美味しいのですが、おすすめのメニューをいくつか紹介していきましょう。
初めて訪れたら必ずオーダーして欲しいのが、大中華の２大人気メニューのひとつ、土匪鶏（トーフェイガイ） 260ドル。
見た目がだいぶ衝撃的な鶏の丸焼きなのですが、外はパリッパリ、中はしっとりしていてとってもジューシーで絶品。
売り切れも多いほど人気なので、着席したらまずオーダーするのが鉄則！！

アッツアツの鉄板でサーブされる香ばしい豚肉は、もうひとつの看板メニュー黒椒鐵板豬手（ハッジウティッバーンジューサオ）130ドル。
テーブルに運ばれると同時に食欲をそそる美味しいかおりに包まれて幸せすぎます。今までに食べたことがないぐらい、
肉質が柔らかでコラーゲンたっぷり、口の中でとろーんととろける美味しさ。
そのほか、大牌档の定番メニュー、シ椒炒蜆（シージウチャオヒン　シは豆に支）90ドルはあさりを豆チで炒めたシンプルなものなのだけどピリ辛であとひく旨さ。
ちょっと濃い目の味付けのお料理に飽きたら、箸休め的にオーダーしたいのが琵琶豆腐 （ペイパーダオフー）80ドル。
ふわっととろっとかかったあんかけがほっとする優しい味付けで日本人好みの味付け。
また、香煎墨魚餅ホンジンマッユーベン）90ドルは新鮮なイカを粗めのすり身にして焼きあげた一品。
弾力のある歯ごたえとイカの旨味が楽しめてビールのおつまみにぴったり。

毎回、どんなにたくさん食べて飲んでも1人180ドル〜200ドル程度。
お財布に優しいうえに、こんなに新鮮でおいしい料理が堪能できるのはここだけかと！人と違ったディープな香港を味わいたい方におすすめです。
アクセスは、長沙湾駅C2出口から長沙湾道(チョンサーワンドウ)をまっすぐ北西(茘枝角方面)に進み、昌華街（チョーンワーガイ）を右折し、
少し直進すると左手にあります。駅から徒歩7分。営業時間は18時から深夜1時までです。
一皿のポーションが大きめなので、できれば4人以上での参戦が吉！

現金のみ／アルコールあり