Iolani Palace イオラニ宮殿

19世紀ハワイの王朝時代に政治が行なわれていたイオラニ宮殿。7代目カラカウア王の命で建てられたアメリカ国土に経つ唯一の宮殿でもあり、その当時の隆盛が伺える。

例えば宮殿全体の電化。パリの博覧会で白熱電球を目の辺りにし、ニューヨークに出向いてエジソンと直接会見したカラカウア王は、ホワイトハウスより４年早い1887年にイオラニ宮殿を電化させた。正濱室の豪華さも上げられる。

ナポレオン３世が贈呈したとされるナイフなどの銀食器類、チェコのボヘミアングラスなどがその当時のままで展示されている。1階のブルーの間はロココ調で、客人たちの待ち合わせ室に利用。ゴールドの間では、王たちがハープや弦楽器を弾きながら優雅な時間を過ごしていたようだ。

また当時の日本との関わりも深く、宮殿内には王室と宮家との写真も飾られている。リリウオカラニ女王が退位した後、ハワイ王朝は幕を閉じることになり、宮殿にあったその多くが売りに出されてしまったが、現在すこしずつ回収が進められている。月曜から土曜の11時半からは日本人ガイドが案内してくれる。定員があるため予約したほうが確実。