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ニース (フランス) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(7人)詳細

Chapelle Saint-Pierre サン ピエール礼拝堂

ヤーパン (現地在住ブロガー、声楽家)

コクトーの世界を肌で感じる礼拝堂

  • 歴史的建造物おすすめ
  • 穴場

 ニース駅からVentimiglia行きの電車で約8分、二-ス港付近から出ている100番のMenton行きバスでも10分程で着くVillefranche sur Merヴィルフランシュ・シュル・メールという街に小さな礼拝堂があります。

 ヤーパンは初めて行ったときに、街中にあるものだと思い、さんざん街中を歩いて探しましたが見つからず、諦めて帰ろうと思って海沿いの道へ降りてきた時に偶然見つけました。そう、本当にちょっとすれば見過ごしてしまいそうなところにあるのがこのコクトーの礼拝堂とも呼ばれるChapelle St-Pierreサン・ピエール礼拝堂です。まずは気をつけなければいけないのがここは漁師組合の持ち物になっていますので、結構前触れもなく閉まっていたりします。ちなみにヤーパンは4回行って2回閉まっていました。一応公式な開閉日程は下記に記載しますので参考にしてください。

 ジャン・コクトーは、自身の美術館がMentonマントンにあったり、第一回カンヌ映画祭の審査員を務めたり、サン・ジャン・キャップ・フェラにはコクトーが住んでいたヴィラ・サント・ソスピールもあったり、フレジュスにはフレスコ画が残り、マントンの市役所にも彼の絵が残っているぐらい南仏を代表する芸術家の一人であると言えます。当時この礼拝堂は漁師の網置き場に利用されていたものでコクトーが内装、外装を装飾しなおしたものです。ただ、漁師組合には芸術は理解してもらえないとコクトーは嘆いていたという記述も残っているぐらい、その政策は困難を極めたそうです。

 入場料は大人3€子ども無料です。礼拝堂に一歩足を踏み入れたら、外界から隔離され、コクトー色に塗りつぶされた世界に魅了されることでしょう。細部にわたりこだわり抜いたコクトーの世界。全ての壁にダイナミックに描かれた壁画は圧巻です。ヤーパンはマントンのコクトー美術館も確かに素晴らしいと思いますが、コクトー好きの方にはぜひこちらに来ていただきたいです。コクトーの遊び心と、斬新なアイデア、そしてダイナミックかつ繊細なタッチにまさにコクトーの息づかいまで聞こえてきそうな程コクトーを身近に感じられると思いますよ。

 日本語での解説文もあり、そんなに観光客もいないのでじっくりゆっくり楽しめると思います。中は写真撮影NGですのでお気をつけください。どうしてもという方は1€で買える絵葉書なども売っていて、好きな絵柄をお求めいただけます。

 小さな礼拝堂ですので30分もあればゆっくり堪能できる規模です。南仏にいらした際に点々としているコクトーの軌跡をたどってみるのもおススメですし、移動のついでにちょっと寄ってみることもできますのでぜひぜひ行ってみてください。

Quai Amiral Courbet, 06230 Villefranche Sur Mer
04 93 76 90 70

4月~9月
・10時~12時/15時~19時(火曜日閉館)
10月~3月
・10時~12時/14時~18時(火曜日閉館)
※12月25日は休館、11月中旬~12月中旬閉館の可能性あり

(コクトーの写真 By Will)

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。