セラルヴェス財団によって1999年に建てられた現代美術館。
セラルヴェス財団の敷地内には、美術館の他にも1940年建築のアールデコの美しい邸宅(ヴィゼーラ伯爵 カルロス・アルベルト・カブラルの邸宅だったもの)と、18ヘクタールにも及ぶ庭園があり、建築や庭園を観るだけでも価値のある場所です。
ピンクの色が珍しい邸宅は、サン・ベント駅の建築も担当したマルケス・ダ・シルヴァによるもの。
最近では、2015年8月に、クリスティアーノ・ロナウドの代理人ジョルジュ・メンデスがこの邸宅で披露宴をしたことでも知られ、その際はロナウドをはじめ世界中のセレブリティたちが集まり、ポルトガルでは大きなニュースになりました。
現代美術館はポルトガルを代表する建築家アルヴァロ・シーザ・ヴィエイラが担当。
門をくぐると、白い壁が美術館のエントランスへの導線となっており、どんな作品を展示しても主張し過ぎない、美しい建物です。
庭園の緑までもが大きな額縁(窓枠)に入った作品のように思えるほど、その豊かな自然も最大限に生かされています。
庭園に出ると、春から夏はバラ園や藤、秋はシラカバやナラの樹の紅葉、冬は椿と、年中花にあふれ様々な表情を見せます。
邸宅正面に広がる噴水と空の青、邸宅と土のピンク、植木の緑のコントラストが鮮やかで美しく、時を忘れてしまいます。
年に一度だけ(5月か6月になることが多いようです)開催される、「セラルヴェス・エン・フェスタ」。
朝の8時から翌日の24時までの40時間、音楽、ダンス、演劇、サーカス、映画上映などのスペシャルプログラムがノンストップで続くお祭りで、その40時間だけは美術館、庭園、邸宅すべてが開放され、入場無料となります。
美術館の多いポルトでも指折りのセラルヴェス現代美術館。現代美術館としては、世界的に見ても高いレベルだと言われています。
中心部からは少し離れているため、タクシーでのアクセスとなりますが、お時間があればぜひ立ち寄っていただきたい場所です。
Serralves Museum セラルヴェス現代美術館
芸術の街ポルトで、思いっきりアートに触れよう!
- 投稿日2015/11/27
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ジャンル博物館・ミュージアム
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エリアポルト
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住所
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電話番号+351-22-615 6500
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営業時間美術館・ヴィラ公園 - 4月-9月:[月-金]10:00-19:00、[土・日・祝日]10:00-20:00、10月-3月:[月-金]10:00-18:00、[土・日・祝日]10:00-19:00
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定休日12月25日、1月1日
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予算入場料(博物館、公園) 10ユーロ
公園 5ユーロ
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