「大邱の味10選」というのは、大邱を象徴する10種類の料理。その一つが납작만두(ナプチャクマンドゥ)です。確かにソウルでは見たことがなく、大邱で初めて食べました。その元祖といわれるお店、1963年創業のミソンダン ナプチャクマンドゥ本店を紹介します。
以前は西門市場から近い2・3号線チョンナオンドク駅(旧新南駅)の近くにありましたが、2019年3月に移転。西門市場から少し離れましたが、いつもたくさんのお客さんでにぎわっています。メニュー板はハングルだけで壁に表示され、接客も韓国語オンリーですが、メニュー数が少ないので、ほかのテーブルを見ながら指差しで注文しても伝わるでしょう。
ナプチャクマンドゥは、1960年代初頭の食糧不足の頃、小麦粉でできるものをと工夫して作られたのが始まりといわれています。こんがり焼けば食感もよく、おなかも満たしてくれました。大邱市のHPには「1960年頃、既存の中国餃子の脂っこさをなくすため、春雨や野菜といった植物性の具材で作られた新概念の餃子」とも書かれています。
薄い皮の上に春雨とニラを少しのせて半月形にした餃子で、日本語では「ぺちゃんこ餃子」と表現されています。少しの具材なので、見た目は本当にぺちゃんこ。それを一度茹でてから、少し焦げ目をつけて香ばしく焼き上げます。醤油と粉唐辛子かけて食べてみてください。もちもちした食感に箸が止まらなくなりますよ。値段は大4,000ウォン、小3,500ウォンです。
大邱・慶尚北道を中心に30以上のチェーン店があり、チェーン店にはトッポッキやおでんなどメニューが多い店舗もありますが、本店にはナプチャクマンドゥと一緒に食べると合うチョルミョン、うどん、ラーメンの3種類だけ。コシのある麺と千切り野菜を酸味のあるピリ辛ソースで和えて食べるチョルミョンが人気で、大半の人がナプチャクマンドゥとチョルミョンを注文していました。
よく混ぜたチョルミョンをナプチャクマンドゥで巻いて食べても美味しいです。混ぜにくい時は、スープを少しだけ加えてみてください。温かいものと食べたい時には、あっさりしたダシのうどんがおすすめです。大邱の人たちのソウルフードともいえるナプチャクマンドゥをぜひ味わってみてくださいね。
※支払いはクレジットカードが使用できます。
Miseongdang ミソンダン(ナプチャクマンドゥ本店)
あんそら
(ライター)
大邱のソウルフード! シンプルな「ぺちゃんこ餃子」
- 投稿日2020/03/31
2019/12訪問
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ジャンル韓国料理
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エリア大邱(テグ)
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住所
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アクセス3号線 南山駅 1番出口から徒歩約5分
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電話番号+82-53-2550742
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営業時間10:30-21:00
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定休日旧正月, 秋夕
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予算平均予算 3,500ウォン
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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