Ca Macana カ マカーナ

世界中から約300万人もの人が訪れるという、冬のベネチアのカーニバル。カーニバルでは、様々な仮面をつけた人を見ることができます。

なぜカーニバルで仮面をつけるようになったかというと、身分制度のあった中世の頃、貴族も一般庶民も身分に関係なくカーニバルを楽しめるようにとのこと。
仮面をつければ、貴族はお忍びで庶民に紛れてカーニバルを楽しめ、庶民は普段は貴族しか入れないような建物にも入れたそうです。

そんなことから、ベネチアには町のあちこちに仮面を売る店があります。数ある仮面ショップの中でもお勧めなのが、ここ「カ・マカーナ　Ca' Macana」。

1984年創業のこのお店の仮面はすべて手作り。800年前から続く、ベネチアの伝統的な手法で作られています。

この店の仮面は、トム・クルーズとニコール・キッドマンが夫婦役を演じた1999年の映画、「アイズ・ワイド・シャット」の仮面パーティのシーンや、ウィーンのオペラハウスでも使われことがあるそうです。

仮面は伝統的なベネチアンスタイルから、スパイダーマンやバットマンの仮面まで、個性的で様々なスタイルのものがあります。伝統的なベネチアンスタイルの仮面は、目だけを覆う仮面が19ユーロ～、顔全体を覆う仮面は30ユーロ～です。

このお店では仮面の販売だけでなく、仮面の色付け体験ができるのも、お勧めの理由のひとつです。45種類の手作りの仮面から好きなものを選び、スタッフに説明を聞きながら色付けをしていきます。

説明は英語も可、所要時間は約１時間、料金は40ユーロ（カード払い不可）です。色つけ体験を希望する場合は、あらかじめ電話やメール、又はお店のウェブサイトから予約しておくことをお勧めします。

時間があれば、色付け体験コースで、世界にひとつしかない自分のオリジナルの仮面を作ってみてはいかがでしょうか。きっと、旅のいい思い出になるはずです。