-
エリア:
- 南太平洋 > フィジー > マナ島
-
テーマ:
- ビーチ・島
Bula ブラ! ピタ室長です!
毎週月曜日は、マナ島のダイビング・ショップ、アクアトレック・マナのインストラクター よしさんの、写真とメッセージによる フィジーの happiness をお届けします!
落語が好きだ、といえばいきなりなんだと思われるかもしれない。確かに落語と南太平洋の楽園というのはうまくイメージが繋がらない。
僕は落語を聞いてその世界に入り込んで夢想するという遊びが子供のころから好きだった。言葉だけでその世界に引き込む能力はたいへんなもので、音楽を聴くというのとはまた違った楽しさがある。見たことも行ったこともないずっと昔の長屋の世界に僕の意識を連れて行ってくれる。そこは紛れもなく僕にとってリゾートだった。落語リゾートには習慣性があるようで何度訪れても飽きることはなかった。落語は生が一番ということは良くわかっているし、日本に帰ったときに出かける寄席のその場にしかありえない素晴らしさも知っている。それでも目を閉じてすーっと落語の世界に入っていくというのは、これはこれで至福の時間だ。
僕が持っている落語のCDやDVDの数は僅かなものだから、その全てを何度も聞いている。話は細部まで全部分かっているのにそれでも毎回面白い。落語のCDを聞きながら眠りに落ちることが今の僕のもうひとつのリゾートの楽しみ方。椰子の葉音と一緒に聞こえる枝雀師匠の声ほど心地よい眠りに誘ってくれるものはない。
追記、僕が暮すマナ島には落語に出てくる丁稚の定吉や長屋の熊さんのような人がたくさんいる。もしかしたら今の日本よりこの島のほうが落語の世界に近いのかもしれない。
(よし)2015-03-09
- タグ:
- マナ島
- Happiness