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エリア:
- 南太平洋 > フィジー > マナ島
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テーマ:
- ビーチ・島
- / 自然・植物
Bula ブラ! ピタ室長です!
月曜日は、マナ島のダイビング・ショップ、アクアトレック・マナの常駐インストラクター よしさんの フィジーの happiness をお届けします!
櫛で髪を梳かすように、海岸を観察して漂流物などを捜すことをビーチコウミングと呼ぶ。注意して眺めると海岸にはさまざまなものが流れ着いているのがわかる。それらがペットボトルのようなゴミばかりならうんざりするところだが、幸いここマナ島のビーチにはゴミはほんの少ししか流れてこない。ここに漂着するものの多くは自然が作り出したもので広い意味での生物がほとんどだ。
椰子などの木の実やある種の豆などは流れていくことにより自分達の種の生息域を広げている。遠いところから流れ着いた漂流物のここに至るまでのことに思いを馳せるのは、実に楽しい意識の中の小さな旅だ。流れ着いた別の場所で芽を出し育っていくのはほんの僅かだろうけど、自然の摂理でその小さな割合こそがちょうどいいバランスにちがいない。
今日僕たちはサンドケイという名の無人島でスノーケリングをして、その後砂の島に上陸して遊んだ。砂の城を作るときに欠かせないのがサンゴの塊でそれもまた漂流物だし、砂そのものもサンゴや貝殻などが砕けて出来ているので広い意味では漂流物といえる。つまりここサンドケイという無人島そのものが漂流物によってできているということだ。漂流物で出来た島で漂流物を観察し、それを使って遊ぶというのは楽しい時間過ごし方だ。そんな楽しい時間を誰かと共有することが僕にとっては仕事になっているのだから、これはとても幸福なことだ。
2015-03-16 きゃくのよしみ
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