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エリア:
- 南太平洋 > フィジー > マナ島
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テーマ:
- ビーチ・島
Yadra ヤンドラ! ピタ室長です!
今朝もマナ島のダイビング・ショップ、アクアトレック・マナの現地インストラクター よしさんの写真とメッセージによる フィジーの happiness をお届けします!
サメと僕らの幸福な関係
ダイビングやスノーケリングをしていると、よく聞かれる。サメはいますか。恐くありませんか。襲われたことはありますか。などなど。
こたえは順番に「はい」「いいえ」「いいえ」
サンゴ礁の海には数種類のサメが生息している。サメに限らず生き物がその場所に住む理由はそこに食べ物があるから、どんな生き物も栄養分をとることができないところでは生きていけないのだから。

ネムリブカ

オグロメジロザメ
サメにとってサンゴ礁は好物がいっぱいある恵まれた環境だ。種類によって餌となるものは違うが、全ての食料はサンゴ礁の海でまかなえる。まるで回転寿司のカウンターに座って生活しているように新鮮な好物が産地直送でいつも届くのだからうらやましい限りだ。そんな恵まれた環境に暮らすサメが、正体不明の巨大な未確認生物である人間を襲うことになんの利点もない。人間のような大きな生き物を見たことがないのが普通だから、大概の場合は出会ってもサメの方が逃げていく。これは僕たちに当てはめてみてもわかるだろう。回転寿司のベルトコンベアーに乗って未確認の大きな生き物、例えばガチャピンやフナッシーのようなものがやってきたら、僕なら逃げる。戦う価値はないし、負けるかもしれないし、勝っても食べきれない。しかもうまいかどうかもわからない。それより、いつもの好物を必要な分だけ食べる方がいいに決まっている。
だから僕はここマナ島の海でほぼ毎日スノーケリングやスクーバダイビングをしているけど、襲われたことはない。それどころか、そのかっこいいサメをいつも観たいと思っているので。出会ったらうれしい。
そのサメをもっと近くで観る事ができるのが、シャークダイビングだ。ダイビングのプロがこの地域で獲れた魚を持って潜ると数種類のサメが近づいてきて、ガイドの手から魚をもらって食べる。マナ島でのシャークダイビングは、今は伝説のダイバーと呼ばれるマナ島のアピサイ・バティという男が自分が獲った魚を近くにいたサメに分け与えたことから始まった。しばらく中断していたこのシャークダイビングを最近復活させたのには理由がある。


フィジーでもフカヒレ漁が盛んになり、マナ島のあるママヌザ諸島でも鰭を切り取られたサメが海に捨てられるということが度々あった。
サメは海の悪者と思われていたので、それほど関心をもたれることなく結果たくさんのサメたちが同じように、鰭だけ獲られて捨てられるということが続いた。
そこで僕たちダイバーがサメの調査をはじめた。フィジーのサメの生息数を数え、もっとサメのことを知ってもらい保護するように訴えた。
スノーケリングやスクーバダイビングでサメと出会うと、彼らが如何に完成された美しくかっこいい生き物であるかがはっきりわかる。しかもよく見るとなかなか可愛い。
サメは僕たちと同じように生活するいきものだと理解して、サメに意識を向けてもらい結果守りたいと思ってもらえると嬉しい。
サメが魚を食べるように、僕たち人間がサメを食べることを否定するつもりはない。でも食べるなら、サメが魚を残さず食べるように、鰭だけではなくほかの部分も全部食べてもらいたい。
ここマナ島の近くでは、元気に泳ぐかっこいいサメが暮していてスノーケリングやスクーバダイビングで出会うことができる。
ママヌザ諸島ではもうフカヒレ漁は行なわれていない。スノーケラーやダイバーが自分達の住処にやってくることがサメたちにとって嬉しいことかどうかはわからないけど、少なくとも鰭だけ切り取られて捨てられるという不幸は無くなったので、これはサメたちとの幸福な関係だと僕は勝手に思っている。
2015.04.27 きゃくのよしみ


ツマグロ
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