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オヤビンに誘われてヌークシオ国立公園に行ってきました。
映画「かもめ食堂」の影響もあって、多くの日本人旅行者も訪れますが、さすがに冬場、しかも記録破りの降雪に見舞われている今年に出かける人は少ないでしょう。僕も冬のヌークシオは初めてです。
「フユヤマカンゼンソービ」で来るように、といわれたのですが、それが「冬山完全装備」という意味だということを理解するのにしばらく時間がかかりました。
ま、とりあえず暖かくしていこうということで、三枚重ね着にダウンジャケット、タイツにスキーズボン等を用意。しかし僕の格好を見たオヤビンは「君、大丈夫?」と不安げでした。オヤビンはスウェットシャツの上にウィンドブレーカーだけ。「あんたこそ大丈夫か?」と思ったけど口には出しませんでした。
ヌークシオ・ハイキングの起点の一つであるハウッカランピから、周遊コースを外れて森の中へグイグイ入ります。そこは人なんか通る道じゃなくてスノーモビルの轍なんかがわずかにあるも、一足ごとに雪にもぐり、歩きにくいことこのうえない。300メートルで嫌になりましたね。同時に、「君、大丈夫?」という意味がわかりました。
厚着をしすぎていて、暑くてしょうがないのです。20分ほどかけて300メートルを歩いた時点で小休止。ダウンジャケットとフリースを脱いで、ウィンドブレーカーを羽織りました。気温はマイナス10度くらいでしたが、それでも汗をかきまくるほど暖かいのです。
それからまた30分ほど雪かきをして、ようやく展望台に到着。夏場ならもう下に下りてるくらいなのに、今日はまだ三分の一を消化した程度。そこからの展望がこの写真。北八ヶ岳みたいですね。
これからがまた大変でした。ここも周遊コースからはちょっとはずれた岩場地帯なのです。夏場なら岩も登れるし、難しければ迂回すればいいわけですが、この大雪でルートがまったく見えないのです。岩場に雪が積もっているかに見えるところも、実はその下が数メートルの空洞になっていたりするので、うかつに踏み込めないのです。ちょっと高台に上り、落差1メートル。土が見えていれば飛び降りてもどうということのない場所でも、雪に覆われたその下がどうなっているのかわからないのでリスクを犯すことはできません。したがって平坦地にそって進むのですが、周遊コースからはどんどん離れていくことになります。
オヤビンはしきりに「まいったなあ」とつぶやいていますが、全然まいった様子はありません。大げさに雪を崩してずんずん進みます。何やってんのかわかんなかったのですが、後ろから来る人(僕ですね)のために雪かきをしてたわけですね。それでも異常に柔らかい雪は踏み込めばそのままずっと下までもぐっていきそうでした。それより、ちゃんとコースをわかってるのかが不安です。それとなく聞いてみると、「ハウカンキエロスからおよそ200メートル。迷走地点まであと10分くらい」と答えるではないですか。そういわれても僕には現在地点がわからないのですが、断言されると安心しますね。
展望台から苦闘することおよそ30分。迷走地点付近に出ました。「迷走地点」というのは我々が思いつきで言っているだけですが、ハイカーがたまに道を間違えるポイントのことです。
その後は例の青い目印に従って通常ルートをたどって戻りましたが、雪に足をとられるハードな行程となりました。
ヌークシオあたりでも遭難のおそれはあるなあ、と思いを新たにしたしだいです。
映画「かもめ食堂」の影響もあって、多くの日本人旅行者も訪れますが、さすがに冬場、しかも記録破りの降雪に見舞われている今年に出かける人は少ないでしょう。僕も冬のヌークシオは初めてです。
「フユヤマカンゼンソービ」で来るように、といわれたのですが、それが「冬山完全装備」という意味だということを理解するのにしばらく時間がかかりました。
ま、とりあえず暖かくしていこうということで、三枚重ね着にダウンジャケット、タイツにスキーズボン等を用意。しかし僕の格好を見たオヤビンは「君、大丈夫?」と不安げでした。オヤビンはスウェットシャツの上にウィンドブレーカーだけ。「あんたこそ大丈夫か?」と思ったけど口には出しませんでした。
ヌークシオ・ハイキングの起点の一つであるハウッカランピから、周遊コースを外れて森の中へグイグイ入ります。そこは人なんか通る道じゃなくてスノーモビルの轍なんかがわずかにあるも、一足ごとに雪にもぐり、歩きにくいことこのうえない。300メートルで嫌になりましたね。同時に、「君、大丈夫?」という意味がわかりました。
厚着をしすぎていて、暑くてしょうがないのです。20分ほどかけて300メートルを歩いた時点で小休止。ダウンジャケットとフリースを脱いで、ウィンドブレーカーを羽織りました。気温はマイナス10度くらいでしたが、それでも汗をかきまくるほど暖かいのです。
それからまた30分ほど雪かきをして、ようやく展望台に到着。夏場ならもう下に下りてるくらいなのに、今日はまだ三分の一を消化した程度。そこからの展望がこの写真。北八ヶ岳みたいですね。
これからがまた大変でした。ここも周遊コースからはちょっとはずれた岩場地帯なのです。夏場なら岩も登れるし、難しければ迂回すればいいわけですが、この大雪でルートがまったく見えないのです。岩場に雪が積もっているかに見えるところも、実はその下が数メートルの空洞になっていたりするので、うかつに踏み込めないのです。ちょっと高台に上り、落差1メートル。土が見えていれば飛び降りてもどうということのない場所でも、雪に覆われたその下がどうなっているのかわからないのでリスクを犯すことはできません。したがって平坦地にそって進むのですが、周遊コースからはどんどん離れていくことになります。
オヤビンはしきりに「まいったなあ」とつぶやいていますが、全然まいった様子はありません。大げさに雪を崩してずんずん進みます。何やってんのかわかんなかったのですが、後ろから来る人(僕ですね)のために雪かきをしてたわけですね。それでも異常に柔らかい雪は踏み込めばそのままずっと下までもぐっていきそうでした。それより、ちゃんとコースをわかってるのかが不安です。それとなく聞いてみると、「ハウカンキエロスからおよそ200メートル。迷走地点まであと10分くらい」と答えるではないですか。そういわれても僕には現在地点がわからないのですが、断言されると安心しますね。
展望台から苦闘することおよそ30分。迷走地点付近に出ました。「迷走地点」というのは我々が思いつきで言っているだけですが、ハイカーがたまに道を間違えるポイントのことです。
その後は例の青い目印に従って通常ルートをたどって戻りましたが、雪に足をとられるハードな行程となりました。
ヌークシオあたりでも遭難のおそれはあるなあ、と思いを新たにしたしだいです。
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