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エリア:
- アジア > カンボジア > シェムリアップ
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テーマ:
- 観光地
- / 歴史・文化・芸術
ソックサバーイ!
こんにちは。
もうすぐ7月ですね。
歳を重ねるに連れて、月日が経つのが早いなと実感しています。。
さて、今回は夏休みの旅行シーズン前の予習!
ということで、観光地紹介をします。
今回紹介する観光地は、ロリュオスという遺跡群です。
アンコールワットやアンコールトムよりも300年も前に存在していたロリュオス遺跡群。
クメール王国の最初の拠点はこのロリュオス遺跡群でした。
シェムリアップから国道の6号線を南東に約10km程進んだところに
このロリュオス遺跡群はあります。

ロリュオス遺跡群にはアンコールワット遺跡よりも古い遺跡が3つ集まっています。
遺跡群内には最も大きな規模の「バコン」を中心に、王の両膝に捧げたとされ
アンコール遺跡最古の寺院である「プリア・コー」、
大貯水池インドラタターカの中央に位置する「ロレイ」が建立されています。
その内の1つ目がプリア・コーです。
プリア・コーは3体のナンディン像が並ぶことから聖なる牛と呼ばれています。
ナンディン像というのはヒンドゥー教に古くから伝わる破壊神シヴァの乗り物であり、
四足動物の守護神でもあります。
かつて26人の王のうちの一人であったインドラヴァルマン1世が両親のために捧げたといわれる
寺院ですが、現在でもシヴァの寺院の前にはナンディン像が祀られております。

構図は東西500M、南北400M、中央に6基の祠堂が1つの基壇の上に建っております。
中央を囲むようにして6基の祠堂が並んでいます。
そして、東西の塔門により繋がれた周壁がもう一回り有ります。
プリア・コーで見ていただきたいポイントはこの6基の神仏を祭った小さな祠です。
このうちの1基、西南隅にある祠堂に注目してみてください。この基だけレンガを削り、
装飾した楯と偽窓があるのがわかります。
偽窓はクメール建築の流行を取り入れたものであり、
ここが当時の移住空間になっていたのではないかと言われております。
2つ目はバコン寺院です。
バコン寺院は中央にある祠堂を中心にし、東西南北各所に塔門を設置しております。
そして、それらを周壁で囲み、その周壁内部にはレンガ造りの祠堂が8基、
入口を祠堂に向けた建物、僧房と見受けられる長方形の建物が意図的に設置されております。
このバコン寺院にはアンコールワットを造るヒントになるものが幾つも残されていると
言われております。ピラミッド式の造りもそのうちの1つになるためアンコール遺跡の中では
最も古いピラミッド寺院になります。
そして、バコン寺院を見ると所々にフランスの極東学院により修復された箇所が
数多く残されているのがわかります。
第三周壁の中央に注目してみて下さい。5層になっているピラミッド型の基壇の上に、
紅色砂岩で造られた祠堂が1基あるのですが、
少し離れた所から見てみると中央の祠堂の規模が少し小さいのが分かります。
これは一度壊れた物を後に修復したということです。
フランスの極東学院は、フランス教育省の監督下にある文化や科学の専門的な公共研究機関に
あたります。アンコール以外にもアジアを中心に多くの遺跡の修復、研究に携わっております。

そして、3つ目はロレイです。
こちらのロレイはあまり遺跡好きの人には周知されていますが、
一般的にはプリア・コー、バコンに比べ訪れる人が少なく、知名度が低いといわれております。
ヤショーバルマン1世が祖先を祀るために建設されたと言われております。
ロレイ遺跡の見所は島の中心にある大貯水池です。現在は既に枯れてしまい少し物足りない部分もあるかもしれませんが、ここには多くの信仰者が訪れ、
境内の一部には仏に捧げられた線香の香りや読経の声が絶えません。
祠堂は4基あります。当時は6基造る予定だったそうなのですが、
なぜか4基で作業が終了してしまいました。この謎は今でもまだ明らかにされておりません。
4基の祠堂の中央には十字形の樋があります。樋の交わる部分にはリンガが設置され、
その上に聖水を注ぐと四方向に流れ出す仕組みになっています。
このリンガを利用した儀式がクメールでは一般的でした。
そして、治水に高度な技術を持っていたため、それを農業に利用していたともいわれています。
このことからもアンコールワットのような建築模式にもリンクしていると考えることが出来ます。
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みなさまお気軽にお問い合わせを下さい♪
angkor@tnkjapan.com
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歳を重ねるに連れて、月日が経つのが早いなと実感しています。。
さて、今回は夏休みの旅行シーズン前の予習!
ということで、観光地紹介をします。
今回紹介する観光地は、ロリュオスという遺跡群です。
アンコールワットやアンコールトムよりも300年も前に存在していたロリュオス遺跡群。
クメール王国の最初の拠点はこのロリュオス遺跡群でした。
シェムリアップから国道の6号線を南東に約10km程進んだところに
このロリュオス遺跡群はあります。

ロリュオス遺跡群にはアンコールワット遺跡よりも古い遺跡が3つ集まっています。
遺跡群内には最も大きな規模の「バコン」を中心に、王の両膝に捧げたとされ
アンコール遺跡最古の寺院である「プリア・コー」、
大貯水池インドラタターカの中央に位置する「ロレイ」が建立されています。
その内の1つ目がプリア・コーです。
プリア・コーは3体のナンディン像が並ぶことから聖なる牛と呼ばれています。
ナンディン像というのはヒンドゥー教に古くから伝わる破壊神シヴァの乗り物であり、
四足動物の守護神でもあります。
かつて26人の王のうちの一人であったインドラヴァルマン1世が両親のために捧げたといわれる
寺院ですが、現在でもシヴァの寺院の前にはナンディン像が祀られております。

構図は東西500M、南北400M、中央に6基の祠堂が1つの基壇の上に建っております。
中央を囲むようにして6基の祠堂が並んでいます。
そして、東西の塔門により繋がれた周壁がもう一回り有ります。
プリア・コーで見ていただきたいポイントはこの6基の神仏を祭った小さな祠です。
このうちの1基、西南隅にある祠堂に注目してみてください。この基だけレンガを削り、
装飾した楯と偽窓があるのがわかります。
偽窓はクメール建築の流行を取り入れたものであり、
ここが当時の移住空間になっていたのではないかと言われております。
2つ目はバコン寺院です。
バコン寺院は中央にある祠堂を中心にし、東西南北各所に塔門を設置しております。
そして、それらを周壁で囲み、その周壁内部にはレンガ造りの祠堂が8基、
入口を祠堂に向けた建物、僧房と見受けられる長方形の建物が意図的に設置されております。
このバコン寺院にはアンコールワットを造るヒントになるものが幾つも残されていると
言われております。ピラミッド式の造りもそのうちの1つになるためアンコール遺跡の中では
最も古いピラミッド寺院になります。
そして、バコン寺院を見ると所々にフランスの極東学院により修復された箇所が
数多く残されているのがわかります。
第三周壁の中央に注目してみて下さい。5層になっているピラミッド型の基壇の上に、
紅色砂岩で造られた祠堂が1基あるのですが、
少し離れた所から見てみると中央の祠堂の規模が少し小さいのが分かります。
これは一度壊れた物を後に修復したということです。
フランスの極東学院は、フランス教育省の監督下にある文化や科学の専門的な公共研究機関に
あたります。アンコール以外にもアジアを中心に多くの遺跡の修復、研究に携わっております。

そして、3つ目はロレイです。
こちらのロレイはあまり遺跡好きの人には周知されていますが、
一般的にはプリア・コー、バコンに比べ訪れる人が少なく、知名度が低いといわれております。
ヤショーバルマン1世が祖先を祀るために建設されたと言われております。
ロレイ遺跡の見所は島の中心にある大貯水池です。現在は既に枯れてしまい少し物足りない部分もあるかもしれませんが、ここには多くの信仰者が訪れ、
境内の一部には仏に捧げられた線香の香りや読経の声が絶えません。
祠堂は4基あります。当時は6基造る予定だったそうなのですが、
なぜか4基で作業が終了してしまいました。この謎は今でもまだ明らかにされておりません。
4基の祠堂の中央には十字形の樋があります。樋の交わる部分にはリンガが設置され、
その上に聖水を注ぐと四方向に流れ出す仕組みになっています。
このリンガを利用した儀式がクメールでは一般的でした。
そして、治水に高度な技術を持っていたため、それを農業に利用していたともいわれています。
このことからもアンコールワットのような建築模式にもリンクしていると考えることが出来ます。
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