14世紀初めから明治に至るまでの約500年の間、天皇が居住していた場所。東西700m、南北約1300mの広大な敷地の
京都御苑の中にあります。
なお、794(延暦13)年に桓武天皇が平安京へ遷都した当時
14世紀初めから明治に至るまでの約500年の間、天皇が居住していた場所。東西700m、南北約1300mの広大な敷地の
京都御苑の中にあります。
なお、794(延暦13)年に桓武天皇が平安京へ遷都した当時の内裏は、今の
京都御苑から約2km西に位置していたといわれています。
その後、火災などの被害によって内裏が荒廃してからは、公家の邸宅を天皇の仮住まいとした里内裏のひとつ、土御門東洞院殿が現在の位置とされ、1331(元弘元)年、光厳天皇がこの地で即位されてから正式な御所となりました。
現在の建物は1855(安政2)年に再建されたもので、平安時代の寝殿造から江戸時代の書院造まで日本建築の移り代わりを見ることができます。
参観の入口にあたる清所門を通り、最初に見られるのが御所西側にある宜秋門です。そこから玄関の御車寄、京都御所の正門であり天皇陛下の通行時などに開かれる建礼門へと順路が続きます。
そして、即位式などの重要な儀式が行われた最も格式の高い紫宸殿(ししんでん)は必見。紫宸殿の前には、左近桜(さこんのさくら)と右近橘(うこんのたちばな)があり、桜が開花する春に訪れるのもいいものです。
また、平安時代に天皇の生活空間であった清涼殿(せいりょうでん)には、休息時などに使われたという御帳台が置かれています。
その他にも、江戸時代に作庭された池泉回遊式庭園の御池庭など、当時の宮廷生活も垣間見えるような御所のたたずまいをたっぷりと観賞できます。
京都御所の参観は無料。また、音声ガイドは宮内庁のホームページからアプリをダウンロードしてください。日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語及びスペイン語に対応しています。
アクセスは地下鉄烏丸線の今出川駅から徒歩約5分。京都駅からも地下鉄で今出川駅まで10分です。