京都駅から市バスで約50分、上賀茂神社前バス停で降りると目の前にそびえているのが一ノ鳥居です。
朱色の大きな鳥居から開放的な参道を進み、深呼吸すれば心まですっと晴れわたるようです。
正式名称は、賀茂
京都駅から市バスで約50分、上賀茂神社前バス停で降りると目の前にそびえているのが一ノ鳥居です。
朱色の大きな鳥居から開放的な参道を進み、深呼吸すれば心まですっと晴れわたるようです。
正式名称は、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。
下鴨神社と並んで京都で最も歴史のある神社のひとつとされています。
ご祭神は賀茂別雷大神。この賀茂別雷大神の母・玉依媛命(たまよりひめのみこと)と祖父・賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)を祀るのが
下鴨神社で、上賀茂神社と
下鴨神社をあわせて賀茂社と呼びます。
ともに平安時代には皇城鎮護の神として天皇や貴族、武家からも信仰され、徳川家の紋が神紋「二葉葵」に由来することから、徳川家康の信仰は特別厚かったともいわれています。
本殿にお参りする前にまず立ち寄りたいのが、楼門の手前に鎮座する片岡社。上賀茂神社の第一摂社で、賀茂別雷大神の母・玉依比売命を祀っています。
古くから縁結びのご利益で知られ、あの紫式部もお参りしたとか。神社で祭典を行なう際は、まず片岡社でお祭りを行なってからというのが通例のようです。そのためお参りの際も、楼門をくぐる前に立ち寄るのがおすすめですよ。
東西に並ぶ本殿と権殿はともに国宝で、流造(ながれづくり)という前方に流れるような屋根が印象的です。
また、上賀茂神社の後方、北西にそびえる大きな山は神山(こうやま)と呼ばれ、ご祭神である賀茂別雷大神が天から降臨してきた山と伝えられています。
細殿の前にはその神山を模した立砂があり、向かって右に2本、左に3本の松の葉が立てられ、それぞれ陰と陽を表現しています。立砂は神が降り立つ神聖な場所とされ、「清めの砂」の起源になったともいわれています。
二つの国宝の他、41棟もの重要文化財が建ち並ぶ境内は、世界遺産にも指定されています。
春には紅しだれ桜「斎王桜」が美しく咲き、毎年5月に行なわれる葵祭のさまざまな儀式も必見です。
境内の参拝は無料です。