築地場外市場

築地は銀座の台所。古き良き時代の、粋でいなせなたたずまい。

かつて築地市場には場内と場外がありました。
専門業者を主な顧客として卸し売りをしていたのが場内市場。
そこに隣接した商店街で一般消費者向けの小売店や飲食店などが集まったのが場外市場です。

2018年10月に豊洲へ移転したのは場内市場。
当然のことながら、残された場外市場は一時期存続が危ぶまれましたが、関係者をはじめ一般人の支援のもと、維持存続していくこととなりました。
約460の小売店や飲食店に加え、中央区の後押しで約60軒の生鮮小売店が入る「築地魚河岸」が開業し、新たなにぎわいを見せています。

目が肥え、口の奢ったプロたちの御用達でもあった場外の各店。店頭にずらりと並んだ数々の海鮮や加工食品の品質は確かです。
買い物をしっかりと楽しむもよし、うまいものをじっくり味わうもよし。

おすすめはストリートフードの食べ歩き。外国人観光客と一緒に、場外のそぞろ歩きを楽しみましょう。
ただし、くれぐれも車道にははみ出さないように…

歩き始めるとすぐに気づくのは、漂う香ばしい良い香り。ホタテやカニなどが網の上でジュージュー音をたてて焼かれています。
そのままいただける生牡蠣や殻付きのウニのほか、ボタンエビなどの刺身も食べ歩き用に売られています。
玉子焼き、うなぎ、鯨肉、シュウマイのほか、わらび餅などユニークなおやつも味わえます。
日本の甘酸っぱいイチゴは外国人に人気。

連日賑わいを見せる場外市場。電車を利用してのダイレクトなアクセスも容易です。
大江戸線 築地市場駅利用なら築地市場は目と鼻の先。
日比谷線 築地駅利用なら築地本願寺を眺めながら5～6分の距離。
歌舞伎座と直結する東銀座駅はからは勝どき方面へと向かって約10分。
5分ほど歩いただけで、ガラッと雰囲気の違う一画が目に入ってきます。

「朝早く」が理想ですが、午後でも一部の店は営業しています。買い物にこだわることなく、ちょっとのぞくだけでも楽しいスポット。
行き交う人たちの熱気が元気を分けてくれるでしょう。