住吉神社(すみよしじんじゃ)は、江戸時代から佃の町を見守ってきた神社です。摂津国佃村(現在の大阪市西淀川区)から江戸へ移住した漁師たちと神職が、1646(正保3)年、故郷の田蓑神社(たみのじんじゃ)から分神
住吉神社(すみよしじんじゃ)は、江戸時代から佃の町を見守ってきた神社です。摂津国佃村(現在の大阪市西淀川区)から江戸へ移住した漁師たちと神職が、1646(正保3)年、故郷の田蓑神社(たみのじんじゃ)から分神霊を迎えて創建しました。江戸湊の入口に位置していたことから、佃島の漁業関係者だけでなく、航海の安全を願う海運業者や、関連する諸問屋からも信仰を集めました。現在は佃をはじめ、月島、勝どき、豊海、晴海一帯の氏神として親しまれています。
境内で目を引くのは、石造鳥居に掲げられた、1882(明治15)年に奉納された陶製扁額です。一般に扁額は木製が多いなか、珍しく陶器で作られており、白地に藍色の文字が記され、額縁には雲の文様や住吉神社の神紋であるサギが描かれています。また、水盤舎の欄間には、石川島の灯台を背景にした佃の渡し、帆を張った廻船、網を打つ小舟、磯辺など佃島周辺の風景を題材にした浮き彫りが施されています。
佃小橋や細い路地が残る周辺の町並みとあわせて巡ると、水辺とともに発展してきた佃の歴史や、漁業・海運との深い結び付きを感じられます。