永澤寺(ようたくじ)は、兵庫県三田市の山あい、摂津と丹波の境にあたる「摂丹境(せったんきょう)」に位置する曹洞宗の古刹です。1370(応安3)年、細川頼之の懇望により通幻寂霊(つうげん じゃくれい)禅師を開
永澤寺(ようたくじ)は、兵庫県三田市の山あい、摂津と丹波の境にあたる「摂丹境(せったんきょう)」に位置する曹洞宗の古刹です。1370(応安3)年、細川頼之の懇望により通幻寂霊(つうげん じゃくれい)禅師を開山として迎え創建され、開創後まもなく後円融天皇(ごえんゆうてんのう)の勅願所となったと伝えられています。
室町時代の1487(長享元)年には火災で焼失しましたが、翌年には再建されました。現在の本堂や開祖堂、庫裡などは、1778(安永7)年に再建された建物です。
山門をくぐると、木々に囲まれた境内に本堂や開祖堂、妙高閣(大観音堂)などがあります。開祖堂には通幻禅師像がまつられ、境内には、龍が掘ったと伝わる古井戸「蛇沐水(じゃぼくすい)」も残されています。地域に伝わる民話「通幻禅師と竜のうろこ」を知ったうえで境内を歩くと、寺にまつわる伝承をより身近に感じられるでしょう。
山里の落ち着いた環境の中で、由緒ある堂宇や仏像を巡れるのも魅力です。周辺には季節限定で開園する芝桜園「花のじゅうたん」やそば処もあり、三田の自然と文化を巡る小旅行を楽しめます。