Qutb Minar クトゥブ・ミナール

世界遺産としても登録されている12世紀に建てられたインド最古のイスラム建築。
赤土石で作られた塔は高さなんと72,5m！
圧倒的なインパクトがあり一見の価値ありだ。

インド最古のイスラム王朝奴隷王朝が
ヒンデゥー教徒に勝利した記念に建てられたミナレット（イスラム教寺院の高塔）。
現在は5層に分けられている塔だが、
一番土台の層から順にアイバク王、イルトゥミシュ王、
更にはトゥグルク王朝のスルタン王が重ね上げ、1368年に完成されたという。
それぞれの王朝が一つの塔を積み重ねていったという歴史背景がなかなか面白い。
1980年頃までは内部の入場ができたが、残念ながら現在は塔に登ることはできない。

迫力あるミナレットも素晴らしいが見逃したくないのが敷地内の遺跡群。
入口から入って右側にアライミナール、
クトゥブミナールより更に高いミナレットを予定していたが、
指示者の王が暗殺され未完成のままで残る土台だ。
ミナレットの手前左には
1537年ムガール王朝のイマームザミン王が眠る墓廟があり、その彫刻もまた見事。
敷地内の後方部にはイスラム教の寺院があるが、
これは1200年ごろに宗教戦争でイスラム教が勝利したのち、
周囲のヒンデゥー教寺院を破壊した建材を再利用し作られたもの。

ほかの建築資材もヒンドゥー教寺院を破壊して得たものだと言われており、
ヒンドゥー教とイスラム教の融合がインドらしくて面白い。

ニューデリー市内からは多少遠いが、周囲にはオシャレなレストランが多い。
午前中に観光したあとランチを楽しんでみてはいかが？？