Central Market フィレンツェ中央市場（メルカート チェントラーレ）

日本では市場というと、築地市場のような業者向けのものがほとんどで、
個人が市場で買い物をすることはあまりないですが、
イタリアの市場（イタリア語でメルカート）は住宅街にある小さなものから、
今回ご紹介の中央市場のように大きなものまで、町のそこかしこに点在し、
食材、日用雑貨、衣料品などが売られている、住民の生活に密着した存在です。

中央市場（メルカート・チェントラーレ）は食材のみを扱う市場で、
フィレンツェSMN駅やドゥオーモから徒歩ですぐ、
革製品や衣料品などを売る露店が建ち並ぶ界隈にある２階建ての建物の中にあります。

１階には野菜、果物、肉、魚、その他食材を売るお店が入っています。
日本よりカラフルな色とりどりの野菜、果物、イタリアの高級きのこ「ポルチーニ茸」、
様々な種類のチーズやサラミ、生ハム、トマトやオリーブ、
ほうれん草などを練りこんだカラフルなパスタ、手作りの生パスタ、肉、魚介など、
日本のスーパーで見るのとは違う食材は、見ているだけでも楽しいものです。

イタリアでは野菜、果物は計り売りが基本。
1個からでも買えるので、旅行中のビタミン補給に果物を買うのもお勧め。

最近新装オープンとなった２階には、パニーノ屋、バール、ケーキ屋、ピザ屋、
ビッレリア（ビールを出す居酒屋）等、様々な種類の飲食店があります。
1階でのお買い物を済ませたら、ついでにここで昼食を取るのも一案です。

最近この市場は、フィレンツェの観光名所のひとつとして日本で有名なようで、
１階の食材店では日本人の店員さんがいるお店もあります。
日本人の店員さんに日本語でアドバイスしてもらいながら買い物ができるのは安心ですね。
各食材店では真空パックもしてもらえ、日本の宅急便業者で買った食材を
日本へ郵送してもらうこともできます。