グラナダを代表する工芸品と言えば、寄木細工です。スペインでは、イスラム時代に家具の装飾などに大いに使われ、その後、ルネッサンス期にはヨーロッパの他の国でも高い評価を得るようになりました。その伝統を今日に伝えるのは、グラナダと、シリアのダマスカスです。
グラナダで寄木細工を売る店の中には、実際にその場で作って見せている店もいくつかありますが、実際にそこで行なわれているのはパーツの組み立てであって、パーツは他で作ったものを仕入れている店がほとんどです。アルハンブラ周辺の有名店を含め、多くの店にパーツを卸しているのが、イシドロ・ピメンテル氏の家族経営の工房です。
アンダルシア州政府の工芸学校で寄木細工を若い世代に教えたり、ドバイのお金持ちの家を寄木で装飾したりと、幅広く活躍するピメンテル氏の工房が、パーツの製作から組み立てまで、全て行なった作品を売っているのが、アルハンブラの切符売り場の近くにあるお土産物屋さん、ロイパサです。
作品の陳列は結構適当で、重ねて壁に掛けられている寄木のお盆を手に取ってみると、次に見える一枚はまた全くデザインが違うということも多く、店の面積の割には種類が多いので、時間をかけてご自身がお好みのものを探すのが良いでしょう。
寄木細工は表面がコーティングされているので、木製とは言え、お盆や花瓶敷きに使うなど、ある程度の水とのコンタクトに問題はありませんが、木の台に張り付けられている表面のパーツは1mm程度の薄いものなので、熱した金属を置く鍋敷き等に使うには向いていません。小さなものでは、20ユーロ少々で、コースターのセットもあります。
Roypasa ロイパサ
ベルナルド・タカハシ
(旅行コーディネーター)
職人技が光る、伝統の寄木細工
- 投稿日2016/01/27
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ジャンルショップ
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エリアヘニル
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住所
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電話番号+34-958-135637
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営業時間[夏季]9:00-20:00、[冬季]9:00-18:00
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定休日無休
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予算平均予算 5ユーロ~
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