1905年にアメリア王妃により開設された馬車博物館。
16世紀から19世紀に実際に使用されていた馬車が展示されています。約80台の馬車がずらりと並びその迫力に圧倒される博物館です。
その多くがかつてポルトガル王室が所有していた馬車です。それぞれの馬車の前には説明が書かれているので、誰が使用していたかイメージしながら見て周りことができます。特に18世紀に作られた馬車は、煌びやかで豪華な装飾が施されています。1706年から1750年の間、ポルトガル王として国を統治していたジョアン5世はブラジルを植民地として拡大することに成功し、そこから産出される金やダイヤモンドをもとに多大な富を作りました。馬車からもその繁栄を見て取ることができます。
プリンセスが使用していた馬車はまるでシンデレラに出てくるようなデザインで、内装も繊細な作りになっています。いくつかの代表的な馬車の前にはデジタルパネルが設置されており、内装の詳細写真を見ることができます。またどの様に使用されていたかもイラストを用いて描かれています。
2015年に新しい建物が建築されリニューアルオープンしたため、館内はとても広く綺麗です。それまでの博物館は18世紀に建てられた王室の乗馬学校を改装し運営されていましたが、こちらは今でも旧館としていくつかの馬車が展示されています。新館のみ入場の場合は8ユーロ、旧館のみ入場の場合は4ユーロ、両方の場合は12ユーロです。新館は1時間半から2時間くらい、旧館は45分前後あるとじっくり見ることができます。馬車だけをメインに集めた世界でも珍しい博物館なので、時間が許せば是非両方見てもらいたい場所です。
ベレン地区は世界遺産のジェロニモス修道院やベレンの塔、またポルトガル伝統菓子パステイス・デ・ベレンで有名ですが、この博物館は近くになりながら割と空いているので通常は並ばずに入ることができます。ただし、日曜・祝日の10:00から14:00の間は、ポルトガル国籍の人は入場料が無料のため、子供連れなどで混み合いますのでご注意ください。
National Coach Museum 国立馬車博物館
まるでおとぎ話の世界!馬車収蔵数が世界最大級の博物館
- 投稿日2018/09/05
2018/07訪問
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ジャンル博物館・ミュージアム
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エリアリスボン
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住所
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アクセスカスカイス線 Belem駅から徒歩約1分
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電話番号+351-21-0732319
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営業時間[火-日]10:00‐18:00(最終入場17:30)
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定休日月曜日,1月1日,イースターの日曜日,5月1日,6月13日,12月24日,12月25日
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予算入館料(大人) 8ユーロ
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公式サイト
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国立馬車博物館周辺のおすすめ観光スポット
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- サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台
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- ロシオ広場(ドン・ペドロ4世広場)





