Queen's Theatre (Les Miserables) クイーンズ シアター（レ ミゼラブル）

劇場は中華街のすぐ北側、ソーホーの真ん中にあります。建物は1907年に建てられた由緒あるもの。
内部はこれぞ大英帝国の栄華を思い起こされる豪華な内装です。
天井も色鮮やかな装飾が美しいので、注意して見上げてくださいね。

座席は1階席のストールズstalls、2階席のドレス・サークルdress circle、
3階席のアッパー・サークルupper circle、そしてテラス席に分かれています。
予算の都合もあるでしょうが、出来るだけ舞台に近い1、2階の席をおすすめします。

驚くほど小さな劇場なので、1階の最前列などは役者の表情どころか、飛び散る汗まで見えるほど。
本当に手が届きそうです。

舞台は、圧巻、迫力満点。本物の力をつくづくと感じるあっという間の３時間です。
ロングラン記録更新中というのも、強くうなずけます。
テンポよいストーリー展開と、さすがの演出に舌を巻く思いです。

視聴者参加番組で有名になった、あのスーザン・ボイルさんが歌って有名になった
「I Dreamed a Dream」は、生で聴くと鳥肌がたちますよ。

言葉がわからなくても充分楽しむことができますが、あらかじめストーリーを頭に入れて出かけるか、
2012年公開の同名の映画（このミュージカルを映画化したもの）を見てからのほうが
より一層楽しめるでしょう。

服装もスマートカジュアルであれば大丈夫、夏休みなどはジーンズにスニーカーの学生も大勢います。
毎晩ウエスト・エンドのたくさんの劇場で熱気溢れるこんな舞台が繰り広げられているのかと
思うと本当にうらやましいです。
気軽に本物のミュージカルを楽しめるのもロンドンならでは。存分に味わってくださいね。

2012年にも、アン・ハサウェイなど主演によって、
映画化されたこともあり、再度人気が出たミュージカルです。

BBCラジオによる投票によると、イギリスにおいても国民の人気度はNo.1。
ニューヨークのブロードウェイでの世界的成功も収め、
今現在まで、42カ国の319箇所での公演数、パフォーマンスの回数は合計で48,000回、
観客総数は、7,000万人に及びます。

同ミュージカルは、
フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの代表作「レ・ミゼラブル」が原作のミュージカル。
イギリス人演出家、カメロン・マッキントッシュ氏により
1985年にロンドンのバービカンで初演、その後、
パレスシアターに移され大人気を博すようになります。
同シアターで19年間の公演後、2004年に現在のクイーンズ シアターに移りました。

クイーンズ シアターは、ソーホーの中心に1907年にオープンし、
1940年には、同シアターの建物一部がドイツ軍の爆撃をうけてしまいますが、
約20年後の1959年にリオープン、現在に至ります。

タイトルとなっている「レ・ミゼラブル」の直訳は「悲惨な人々」、「ああ無常」
といった訳が当てられており、ストーリーは、
革命最中の19世紀のフランスが舞台の、重厚な人間ドラマとなっています。

イギリスの人気番組Xファクターで優勝した
スーザンボイルによる「I dreamed a dream」のパフォーマンスの影響から、
更に同ミュージカルの曲がテレビを通して再ヒットしたことも
記憶に新しいのではないでしょうか。

公演はマチネが木曜日と土曜日（いずれも14：30～）、
ソワレが月曜日から土曜日まで19：30からとなり、
公演時間は2時間50分となっています。

チケットの販売は、オンライン、チケットオフィスなどがありますが、
ロンドンの中心地、レイシスタスクエアーにあるTIKSで当日券を購入できます。
TIKSはロンドン劇場協会によって運営されていますが、
チケットを購入する際は、席の位置や値段をしっかりと確認してください。
TKTSの営業時間は
月曜日から土曜日が10：00-19：00、日曜日が11：00-16：30となっています。
当日の早い時間に行けば、結構良いチケットが取れる可能性が高いようです。
また、一般的に、金曜日と土曜の夜の分の公演は込み合います。