Hôtel Oasis ホテル オアシス

ＳＮＣＦニースヴィーユ駅と海岸沿いプロムナード デ ザングレの間にある「オテル オアシス」。このホテルの周辺は、地元の人に人気のレストランやカフェが並ぶエリアでもあります。別名ロシアンペンションとも呼ばれてきた歴史ある建物には、２０世紀前半にレーニンが滞在したり、作家アントン・チェーホフが名作「三人姉妹」を執筆したとの記録も残ります。ニースの陽光と地中海に恋焦がれた偉大なロシアンセレブリティが訪れたこのホテルには、今でも多くのロシア人ゲストがニースでの自国の歴史の足跡を学ぶように訪れるようです。

入り口の門をくぐると、シトラスの木が立ち、チェーホフの像が迎えてくれます。客室は赤を基調とした、素朴だけれど温かみのある部屋。また、入り口の近くにある小さなスペースでは、棚にある各国の小説や雑誌を読むことができ、ゲストが気軽に寛ぐことの出きるようになっています。スタッフの対応が気軽でフレンドリーなのは、プチホテルならでは。

このホテル付近はベルエポック調の建物が多く並び、モーツァルト通り、ロッシーニ通り、チェーホフ通りなど歴代のアーティストの名前が付いた道が多いので、ぶらぶらと散策するのも楽しみの一つです。レーニンやチェーホフがインスピレーションを得たことを感じながら宿泊すると、不思議なエネルギーが沸いてくる気がします。