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パリ (フランス) ホテルの現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Sofitel Le Scribe Paris Opera ソフィテル ル スクリーブ パリ オペラ

なかじま いちろう Nakajima Ichiro (フランス通訳ガイド講師連盟会員)

パリにくる役者さんたちがよく泊まるホテル

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ホテルのあるオペラ座界隈は、ナポレオン三世の時代にセーヌ県知事を務めていたオースマン男爵により整備されていった。オペラ座を取り巻く通りには、オペラにちなんだ作詞家や作曲家の名前が付けられている。ちなみにホテル名になっている「スクリーブ」という通りの名前は、劇作家のウジェーン・スクリーブから来ている。

スクリーブ通りは1860年に開かれ、翌年に完成した建物には、当初ステータスの高い「ジョッキークラブ」の本部が置かれていた。この通りと交差するカプシーン大通りにはナダールが経営していた写真館があり、そこで1874年に第1回目の印象派展示会が行われた。

また、ホテルの裏手にある広場には、当時オムニバスという乗合馬車の会社があり、この社名がのちに“バス”という言葉の語源になっている。まさにこの界隈は、新しい時代を作っていく原動力の中心だった。映画がここから生まれてくるのも、偶然ではないだろう。


1895年12月28日、このホテルのSalon indien(サロン・アンディアン)でリヨン出身のルミエール兄弟が発明した映画が、世界で初めて上映された。それを記念する石碑が、ホテルの壁に残されている。
また、ホテルの1階ロビーには、ルミエール兄弟など19世紀後半に、フランスが世界に向けて発信した文化人たちの写真が飾られている。

ナポレオン三世時代に建設されたオペラ座は、ミッテラン大統領時代に建てられたバスティーユ広場のオペラ座と区別するために、現在ではオペラ・ガルニエと呼ばれている。

ここでは、外国からくる劇団の公演もよくあり、このホテルは劇団員たちの常宿になっている。歌舞伎の公演がパリであった際も、役者さんの大部分はこのホテルを利用した。

真向かいにあるホテル・ルグランに比べると、建物は小さいが、部屋はジャック グランジュがデザインし改装され、シックで落ち着いた雰囲気になっている。195の客室の他に、18のスイートルームがあり、その中には、ロフト形式のデュプレックスが4部屋もある。また、ホテルの2階には、評判の高いスパ、Keirao SPA Parisが入っている。

残念ながら、受付の応対は、日本語はダメで、フランス語と英語のみ。ただし、アコール・グループの中でもSofitelという高級ブランドのレベルに位置付けられているため、接客態度は一流レベルを維持している。

地下には高品質な料理を提供するLa Lumière(ルミエール) というレストランがあり、パーティー会場として貸し切ることもできる。また、正面玄関左手のスペースは、写真家や芸術家たちに貸画廊として利用されている。

2017/11訪問
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。