War Remnants Museum 戦争証跡博物館

ベトナムと言えば真っ先に思いつく歴史がベトナム戦争です。
これは観光巡りの際にも切り離すことはできません。
ベトナム戦争の知識がない人でも、必ずここには足を運びたいところです。
戦争がいかに愚かで悲惨なものかを肌で感じ取ることができるはずです。
おすすめは1日の最後かもしくは最初に行くことです。
何故なら博物館を出た後はかなりテンションが下がってブルーになっているかと思いますので……。

2Fフロアで構成されている博物館です。館内は冷房が効いているのでゆっくり見学することができます。
ベトナム戦争時にジャーナリストが撮影した写真やパネル、模型などが展示されています。
中には日本人ジャーナリストの撮った写真もあります。
日本人でもよく知っている結合双生児のベトちゃんドクちゃんの写真もあります。

100円しない入場料が非常に魅力です。そして何よりも内容が非常に濃密です。
現代に生きている若者の多くはベトナム戦争をよく知らないはず。
単なる博物館としてではなく、人間の犯した過去の過ちを辿り、現在、そして未来に向けて
どのような世界を構築すればよいのかが問われる空間となっています。

ベトナムという国を知る上でベトナム戦争は切っても切り離せない出来事なのです。
戦争証跡博物館は、ホーチミン市を訪れたら、必ず行っておきたい場所の一つです。
ホーチミン市へお越しの際は是非行ってみてはいかがでしょうか。
入口で日本語のパンフレットを無料でもらえますので安心です。

戦争証跡博物館はベトナム戦争時代の貴重な記録を残している博物館です。
屋外には実際に使用された戦車や戦闘機、爆弾などが展示されています。
また、ベトナム戦争当時使用されていた、牢獄や処刑台などが忠実に再現されて残されています。
建物内に入ると、悲惨の数々の写真や枯葉剤の影響を被った奇形胎児のホルマリン漬けなど、
戦争の生々しさを物語っています。
ベトナム戦争中にベトナムを訪れ、戦争の様子を命がけで世界に伝えていたカメラマンや
ジャーナリストたちの記事も展示されています。記者たちの中には命を落とした人も多くいたようです。

安宿街のファングーラオ通り周辺やホーチミン市の中心ドンコイ通り周辺からは1km程離れているので、
タクシーのご利用が便利です。しかし、サイゴン大教会や統一会堂から比較的近い場所に
位置しているため、歩いて周ってみてもいいかもしれません。

入場料は15,000VND（ベトナムドン）です。しかし値段以上の価値がある場所だと言えます。
ベトナム戦争のことを知る良い機会ですので、ホーチミン市に来たからには必ず立ち寄って欲しいと思います。