1895年創業の「度小月擔仔麺」は、台北や中国にも店舗があり、台南には2店舗ありますが、「台南中正路」店が本店です。
ホームページなどで「原始店本舗」と書かれているのが本店です。場所は、台南駅から徒歩で20分ほど、林百貨の近くにあります。
お店の名前でもある「擔仔麺」は、天秤棒の麺などの材料と荷物をつるして売っていたことからつけられた名前です。
「擔仔麺」は「担仔麺」とも書きます。
「度小月」 とは、台南の沿海に住む住民が漁業を生業としていた昔、毎年7、8月の台風のシーズンに漁に出ることができず、これらの生活が苦しい閑散期を「小月」と称していました。
この「小月」を乗り越えるために、売り始めたのが「擔仔麺」でした。
中国語の「度」には「過ごす」という意味があるため「小月」の時期を乗り越えるという意味で「度小月」と呼ばれるようになったということです。
店内には、以前使われていた道具などが飾られています。
「擔仔麺」の材料は、小麦粉ににがりを加えて少し黄色に色づいた「油麺」と豚のそぼろ肉、海老、香菜、魯蛋(煮卵)で、小さなお碗にスープ入りの麺が入った麺です。老舗だけあって、シンプルな料理でも、豚のそぼろ肉などの味がしっかりしています。ニンニクは多めなので、ニンニクやパクチーを入れたくない方は、オーダーの際にお店の方に伝えましょう。
外の屋台のようなところで低い椅子に腰掛けて食べるのが一般的ですが、「度小月擔仔麺」は冷房が効いているきれいな店内でいただけます。店頭では、屋台をイメージした一角で実際に「擔仔麺」が作られていて、席まで持ってきてもらえます。
台南の名所旧跡などが描かれた第四代目のお碗にきれいに盛られて出されます。特製の「肉燥(豚肉のそぼろ)」が格別で、缶詰としても販売されているので、お土産にもおすすめです。
メインの「擔仔麺」が中心となったオリジナルのセットの「山珍海味套餐(320元)」はこの店舗だけの限定メニュー。
「山珍」は、先祖代々伝わる「肉燥」と「香腸(台湾ソーセージ)」で、「海味」は「擔仔麺」の蝦スープと「蝦捲(エビの揚げ春巻き)」。
このセットに、お店で手作りの「阿里山愛玉(オーギョーチ)」がデザートとして付きます。豪華な1人前のセットでおススメです!
12:00頃、18:00頃などの食事時は混むこともありますので、待つ時間のない方は食事時を外して行ってみてください。
Du Hsiao Yueh(Tainan) 度小月担仔麺(台南本店) ドゥシァォユェダンズーミィェン
千里
(台湾ガイド、コーディネーター、ライター)
台南グルメでよく知られる「擔仔麺」の老舗!100年以上の伝統を守り続けています
- 投稿日2018/07/10
- 更新日2018/10/16
2018/01訪問
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ジャンル台湾料理
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エリア台南市中心部
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住所
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アクセス赤崁楼から徒歩8分
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電話番号+886-6-223-1744
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営業時間11:00-23:30
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定休日無休
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予算~1,000台湾ドル
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公式サイト
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