Cantinone Gia Schiavi カンティーネ デル ヴィーノ ジャ スキアーヴィ

アカデミア橋の近くの「カンティーネ デル ヴィーノ ジャ スキアーヴィ」は
ジョニー・デップが映画『ツーリスト』のロケ中に訪れ、お気に召されたというヴェネツィア風居酒屋。
店内は壁一面にワインが飾られ、購入することが可能。
店の雰囲気はイタリアのワイン倉庫のようで、珍しいワインを見ながら一杯やるのは格別だ。
運河に面している場所なので、外でヴェネツィアの空気を感じながらというのも素敵。

ここのクロスティーニは見た目も美しく、値段も格安、ワインも美味しいものが揃っている。
人気なのはフラゴリーノというヴェネツィアでしか飲めないワインの種類だが、こちらは人気で夕方前に売り切れてしまうことが多いので、試してみたい方は是非お昼に立ち寄ってみることをおすすめする。

筆者が特におすすめしたいのは、ツナとラディッキオとラディッシュのクロスティーニ（1.2ユーロ）。
日本ではそんなにラディッキオ（トレビス）を食べることはないかもしれないが、
このちょっとした苦みがアクセントになってツナとの相性は抜群。
是非お試ししていただきたい一品。

ここはおそらくベネチアの住民が余所者には教えたくない場所のひとつ。ベネチアっ子に残された最後の砦？アルコールは多種多様、ワインの種類もこれほど豊富なところはベネチアでは珍しい。近所のおじさん達の集まるくだけた雰囲気のバカロ。まさに一杯飲み屋的な雰囲気、粗雑でちょっと汚いかなという感じもまた魅力。決してきちんと食事する場所ではありません。ワインを一杯飲みながらひとつぐらいつまみを食べる。まさに食前酒を飲む場所。だから地元の人で一番混み合うのは昼食や夕食の時間の少し前、ここで一杯飲んで家に帰っておくさんの作った手料理を食べる、それがこのお店の正しい利用の仕方です。ガラスのグラスやお皿ではなく、プラスティックの器が出てくるので、驚かないように。ここは立ち飲み、立ち食い専門ですから、お淑やかな女性の行くところでもございません。実際、地元の女性もまず行かない、近くに大学もあるので学生が行くことはありますが。だからみなさん行かないで、ここは土地っ子に残しておきましょう。