Osteria Al Portego オステリア・アル・ポルテゴ

薄暗めの小路の角に灯されたランプが何ともいえない味のある風景を造り出している、そんな店構えです。店の扉を開くと、美味しそうな惣菜がずらりと並んだカウンターが…ヴェネツィアらしいオステリアの姿のお手本のような店です。
昼食時、また、夕方ともなると、これらの美味しい惣菜（チケティ）を目当てにオンブラ（グラスワン）を楽しみにやってくる地元の人で店先はごった返します。季節のよい時期には、店の外にまで溢れ返るほどです。
オンブラ1杯1ユーロ～、チケティ1~2.5ユーロという価格も大きな魅力。
そして、そう広くはない店内の奥はテーブル席となっており、座って食事をしたい人はこちらにて。人気店がゆえ、ほぼ一年を通じて満席であることが多いので、予約をお勧めします。
メニューの選択は店内に掲げられた黒板に従います。定番メニューから季節メニューまで。どれをとっても素朴だけれど、まずはずれることのない安定した美味しさです。
パスタメニューは12~15ユーロ。見た目はシンプルながらヴェネツィアならではのパスタ料理、ビーゴリ・イン・サルサ（12ユーロ）、貝や甲殻類をたっぷり使ったスパゲティ・アッラ・スコリエラ（15ユーロ）他、季節素材を組み合わせたパスタやニョッキ類のラインアップ。セコンドには地元料理には欠かせない素材、バッカラ（乾燥した干しタラ）を3種の違う調理法で盛り合わせたトリス・ディ・バッカラ（18ユーロ）、真っ黒な甲イカのスミ煮セッピエ・イン・ネーロ（15ユーロ）、タコのトマト煮ピオーヴラ・イン・ウミド（15ユーロ）等々。
一皿のボリュームがあるので、お腹と相談しながら次の皿を注文してもよいでしょう。
リアルト橋を魚市場の反対岸、サンマルコ広場側に降り（サンバルトロメオ広場側）、広場からソット・ポルティコ（アーケードのような）をくぐりサン・リオ教会のあるある広場を左折、小さな橋をひとつ渡った先に同店があります。