セントパトリック駅を降り、ダンダス・ストリートを西に進むと、あるところから急に道路標識が漢字表記になります。そして、気付けば銀行も、お店の標識も、飛び交う言葉も中国語に。ここはどこ?…トロントにいながらにして中国へ迷い込んでしまったかのような気分になれるのが、チャイナタウン。トロントには数箇所ありますが、なかでもこのダウンタウンにあるエリアが最も大きく賑やかです。東西に並行して走るカレッジ・ストリートとダンダス・ストリートの間、南北に走るスパダイナ通りを中心に、北米でも最大級の規模で広がっています。
ここには、日本人にとって嬉しいアジアの味覚が勢ぞろい。麺、お粥、餃子など、馴染みぶかい中華だけでなく、タイやベトナム料理のお店も集まっています。量が多めのところが多いので、複数でシェアするのがおすすめ。比較的安価でお腹いっぱい食べられます。ほとんどの飲食店は英語のメニューを用意していますので、ご安心を。
ディスプレイもアジア特有の活気にあふれていて、丸焼きにされたブタがぶらさがっていたり、野菜がところせましと積み上げられていたり…と、見ているだけで楽しくなります。アジア食材を扱うスーパーマーケットや、日本式のパンを売るベーカリーなどもあり、長期滞在者にとっても貴重な台所となっています。
食料品以外のお店も色々あります。まずは、ダラーショップ。1ドルで買える雑貨を扱う、いわば100円ショップのようなお店なのですが、陳列しているアイテムがなかなかユニーク。けばけばしい色や、「日本人ならこうは作らないだろうなー」と思ってしまう謎の造形の置物など、他ではなかなかお目にかかれないグッズがずらりと並んでいます。また、衣料品店もところどころにあり、質はともかく、驚くほど安価でひととおりのものを揃えることができます。
日本の横浜にある中華街は、「日本ナイズ」されていて、清潔で大人しい印象ですが、トロントのチャイナタウンは、まさに中国をそのまま切り取って持ってきたような勢いに溢れていて、とびきりパワフル。トロントならではの移民文化を、是非肌で感じてみて下さい。
行き方:ストリート・カーのSpadina線(510)またはDundas 線(505)に乗り、Spadina Ave.×Dundas St. の交差点で下車。ダウンタウン内からは徒歩でもアクセス可能。
トロント・チャイナタウン
http://toronto-chinatown.info/
Chinatown チャイナタウン
田中 慧
(オーストラリア在住・フリーライター)
道路の標識まで中国語!海外旅行気分で楽しもう
- 投稿日2015/10/16
- 更新日2015/11/30
-
ジャンル飲食街
-
エリアチャイナタウン
-
住所
-
アクセスYonge-Universityライン St Patrick駅から徒歩約10分
-
営業時間店舗により異なる
-
定休日店舗により異なる
-
公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。