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アルゼンチン

~アルゼンチン日本ツ-リスト~

プロフィール
ニックネーム:
日本ツ-リスト
居住地:
中南米>アルゼンチン>ブエノスアイレス
性別:
女性
会社名:
日本ツ-リスト ブエノスアイレス
会社英字名:
NIPPON TOURIST
会社所在地:
中南米>アルゼンチン>ブエノスアイレス
会社電話番号:
0054-11- 4313-4246
業種:
旅行業
自己紹介:
ブエノスアイレスに本社がある、創業30年の実績のある日系旅行社です。
南米全域に広がる当社自慢のネットワ-クで個人旅行から団体旅行、ビジネストラベルから国際会議までどのような儀希望にもお応えできる南米旅行のスペシャリストです。長年南米諸国でのリサ-チ及び撮影コ-ディネ-シオン業務も
幅広く取り扱いをしており、数多くの実績を残しております。
http://www.nippontourist.com.ar
現地スタッフがブエノスアレイスから現地の最新情報を提供します。

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アルゼンチンパタゴニア地方のTREVELIN市のご紹介

2011/06/16 11:13
TREVELIN
エリア:
  • 中南米 > アルゼンチン > ブエノスアイレス
  • 中南米 > アルゼンチン > アルゼンチンその他の都市
テーマ:
  • 観光地
  • / 街中・建物・景色
  • / 自然・植物
アルゼンチンパタゴニア地方のTREVELIN市のご紹介
私達一家は大変な旅行好き!それもパッケージツアーや飛行機を利用してどこか遠く外国を訪れることは稀で、何と言っても日本の面積の7倍はある広大かつ風景や風土の変化がたっぷり楽しめる我が国アルゼンチンを巡ることです。特に主人はアルゼンチン南部のパタゴニアがお気に入りで、我が家がある首都ブエノスアイレスからは千キロ以上の道のりですが、殆ど毎年2回は旅行を企画します。移動手段は主人の愛車:1975年のフォードファルコンに家族の他にも愛犬もお伴を。パタゴニアでは世界的に有名な南米のスイス、バリローチェ市や氷河、世界遺産でもあるペンギン、クジラ、オタリアやオルカの生息地バルデス半島や世界最南端のウシュアイア市も見つくし、今度はこの国の人達さえ殆ど行ったことの無い場所を訪れることになりました。そこで決まった行き先はブエノスアイレスから2000キロ余り、チリとの国境はもう直ぐ目の前という小さなTREVELIN(風車の村)に決まり!
一度はパタゴニアの紅葉を見てみたい!との念願が叶い、5月の上旬、たった10日間の休暇を取っての強行軍。と言いますのは大抵我が家の旅行は冬に一回、夏に一回2,3週間が普通ですから。朝6時ごろに出発して1000キロ走ったところで、COLONIA CATRIELという小さな町のお馴染みの宿に宿泊、ここはペットも部屋で休める数少ないホテルです。
翌日はアルゼンチンスタイルのクロワッサン、トースト、ミルクたっぷりのカフェコンレチェ(カフェオレ)やオレンジジュ-スの簡単な朝食を頂いて、未だ朝もやが晴れきれない内に再スタート。まだまだ終点は遠い。。。車の窓ガラスにそっとほっぺたをくっつけると眼が覚めるほど冷たい。(気温2度)今日これから未だ1000キロか。。。
パタゴニア独特の風景、360度見渡せる地平線、国道の脇にはPICULLINと呼ばれる藁ほうきの形をした草が大地にしがみついているように風に嬲られている。
偶に牧草を食む牛や馬の群れ。何故みんな同じ方向に向いて立っているのか何時も不思議に思います。そうかと思えば急に車の前を羊が横切ります。前方に見えるのはCARANCHOというタカ科の鳥。車に轢かれてしまったイタチや野ウサギに鷹っています。現地に近付く手前、アンデス山脈の麓が現れます。灰色の山肌に所々橙色や黄色や紅色のLENGA、NIREやGUINDO(パタゴニアの杉科と松の一種)やポプラの森がまるでゴーギャンの絵画のように燃えるように映り、余りの美しさにしばしば車を止めて眺めます。でもこの調子では今日の目的地のTREVELINには行けない!途中で何回かガソリンスタンドによって燃料を補給するついでにお手洗いに行ったり、ショップで軽いハムサンドやお水を買ったりで、又移動。読みかけの小説の字が殆ど読めなくなるころ、草原に静かに太陽が沈んで行きます。国道の脇道に点々と存在する小さな民家の窓から洩れる明かり以外は暗黒です。夜の9時半ごろ漸くTREVELINに到着、前もって借りていたCABANA(全て材木で出来た可愛い山小屋)の暖炉に暖められた室内に入ってほっと落ち着きました。この家には5人がゆったりと生活できるように全て整えてあります。暖房は完璧。暖炉で薪を燃やす楽しみ以外にガスストーブが適当に配置されていて快適。6人分の食器、調理用に必要なものも揃っています。
1階にダイニング、キッチン、夫婦の寝室、中二階にベッドが4台。インテリアも素敵。
メイドさんが毎日来てシーツを代えて、石鹸、シャンプーやアメニテイーなどを補給してくれます。その間、近くの国立公園や7つの湖巡りをしました。御参考のため、主人がインターネットで調べたこの家は、私達がリースしたCABANAは一軒だけですが同じ僻地には素敵なペンシオンもあり、朝食はそこで毎朝頂いていました。
シーズンオフなのに、ブエノスアイレスから来た夫婦、後ブラジル人1人とフランス人夫婦一組が宿泊していました。www.casadepiedratrevelin.com
TREVELINは人口1万人ほどの小さな町です。19世紀、世界大戦による不況に喘いでいるヨーロッパの国々に対しての移民制度実現の企画に答えて、パタゴニア開発に臨んだのが英国人でした。1865年の7月28日、MIMOSA移民船で初めてこの土地(PUERTO MADRYN港)に上陸した153人はその殆どが(GALES)ワ-レス(英国)出身の鉱山工夫、コックや家具職人とその家族でした。(彼らの生活の様子、移民船で持ってきた家財道具などは現在TREVELIN歴史館に保存されています)なおウェールズ語でTRE(村)VELIN(風車)というこの19世紀、英国人がパタゴニア開拓に臨み、創設した植民地の名前は草原を耕し穀物を収穫したあとにそれを精製するために作った風車に由来しています。何故アルゼンチン政府(スペイン人)がヨーロッパからの移住希望者に積極的な呼びかけキャンペーンをしたかといいますと、(1536年を最初にスペイン人が現在のブエノスアイレス近辺に上陸し植民地を開拓した)当時パタゴニアに住んでいた先住民(パタゴニアにはテウエルチェ族)との政治的関係が拗れ、スペイン人によるCONQUISTA DEL DESIERTO(パタゴニア砂漠の占領)が開始されました。
要するに先住民と交渉、それが思い通りにならない場合は強引に土地に外国人を住まわせてしまう。そのような時にJOHN EVANSという英国人がテウエルチェ族に襲われたとき、彼を乗せて救った馬がMALACARAという名前の馬です。借りた家の暖炉に手を述べながらオーナーに聞いたお話です。-この馬は一歳ぐらいのときにテウエルチェ族に盗まれた。(1878年)然しその後、またある英国人に見つけられ、最後はJOHN EVANSが飼った。彼と友人二人で狩りに出かけたところテウエルチェ族に襲われ友人二人は殺されたがJOHNはMALACARAのお陰で助かったそうです。
この馬は1909年に31歳、何時もの散歩に行って冬だったので氷が張っていた湖で滑って死んだそうです。JHONはTREVELINの自宅の庭に丁寧にMALACARAの遺体を埋め、-ここに私の命を救ってくれた愛馬MALACARA(人相が悪い、不機嫌そうな顔)、安らかに眠るーと刻まれた墓標を残しています。歴史の話は限りないのでここで終わりにしてTREVELIN訪問の話に戻りましょう。
飛行機で移動するならばブエノスアイレスの市内空港から(市内空港まで車で市内から15分ぐらい)ESQUEL市の空港まで1時間30分。そこから出迎えの車に乗ってTREVELIN市までは30キロ。もう一つTREVELINの魅力はCASA DE TE(英国風にお茶を頂く喫茶店)。TREVELIN市には一軒のみ。入っていくと店と言う感じでは無く、まるで友達の家でお茶を御馳走になっているようなアットホームな雰囲気。NAIM MAGGIE(マーガレットおばあちゃん)というお店です。家族と共に遠い昔移民船でこのTREVELINにやってきたマーガレットさんは1981年、100歳で亡くなりましたが、おばあちゃんお得意の手作りジャム、ケーキやお菓子、さまざまなハーブを煎じた紅茶などのレシピーを孫娘が引き継ぎ、このお茶室を開いたのです。www.patagoniaexpress.com/nainmaggie.htm
料金はお決まりでフルコースの英国式のファイブテイータイム。でも何故か3時頃に行っても7時ごろに見ても満員でした。紅茶ミルク、スコーン、サンドイッチ、お手製パイやタルト、ケーキ。もう晩御飯は良いかしらと思うほどたっぷり。TREVELINの代表的なお土産はTORTA GALESA(ウェールズ式ケーキ)。黒砂糖と蜂蜜たっぷりのしっとりとしたこのケーキはウェールズ人の結婚式には必ず登場。何時までも幸せにという思いを込めてパーテイーでふるまわれたこのケーキの一部を取って置き、夫婦は毎年結婚記念日に一欠片を頂くと円満というジンクスもあります。レストランは3軒。
一回だけ宿のオーナーお勧めのTREVELINで一番高級な場所に行って食事をしました。夜の11時ごろ店を出てみるとまた誰もいない。翌日も歩いて食品を買おうと出かけましたのが午後の13時半ごろ。皆なしっかりとシエスタ(昼休み)をしているのでしょうか。店にはシャッターが下りていて殆ど薄れているマジックペンで書かれている紙切れには朝8時開店、12時半から16時まで閉店と書かれていました。湖、谷間、山と草原に囲まれたこの街には未だ昔のままの煉瓦作りの古い家が残され、ただ一本のメイン通りを少しそれると小さな公園があります。蔦で出来たアーチをくぐるとそれでもそこは社交場であり、夜は若者、お年寄り、主婦達や子供が集まって僅かな出店で熱々のチョリーソ(アルゼンチンソウセイジ)をパンに挟んだサンドイッチやリンゴを飴で包んだのやポップコーンを売っています。映画館は古い家を改造した建物で2本立てで少し懐かしくなるような作品をやっていました。ここに穏やかに住む人々の生活を支えている産業は何かと不思議に思いましたが。然し。。。つかの間の初夏にはチューリップ、チェリー、李、木イチゴの収穫に忙しく、ドライフラワーも有名だそうです。後は意外と観光客を受け入れる綺麗なペンシオンやプチホテルが多いことにびっくり!遠いけれど、何時かまた季節を変えて来たいな-と思わせてくれたTREVELIN.同じ国に住んでいながら旅をする度に驚くことばかりですが、皆様も是非此方にいらしてください。www.trevelin.gob.ar
原あや
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