身を守る術。

こんにちわ。MSO PALAUの田村です。

人間が住む地域、家を選ぶように。
魚たちも自分の住処を選びます。
関西で生まれ育ったら関西弁を話すように。
魚たちもその場所に適した形態、生態になっていきます。


例えば擬態。捕食者から身を隠すためのひとつの術です。
「え？住処ですか？いいっすよ、どこでも。あとはこっちでやりますから。」
住処に自分を適応させるタイプ。
まずはウミシダヤドリエビ。ホストにするウミシダによって体色も変化します。
赤なら赤。緑なら緑。黄色なら黄色。



イソコンペイトウガニ。以前も紹介しました。
こちらも擬態を得意とするやつですねー。
今回は黄色の個体。黄色のトサカをホストとしているので黄色。
先輩ガイドさんにまたこっそりと居場所を教えて頂きました。
いつもありがとうございます！おっしゃれやなーかわええなー。




コガネシマアジの幼魚。
外洋ではグレイリーフシャークの鼻先なんかにひっついるのをよく見ます。
大型のものにひっついて身を守ってるんですね。虎（サメ）の威を借りてるわけです。
「やーい、やーい。ジャイアンそんなやつやっちまいなよ！」のスネ夫タイプ。
たまにダイバーにもくっついてきますよ。




ラストはヒカリイシモチ属の一種。
過去にも何度かご紹介しています。「ツボ」なのです。個人的に。。。
サンゴの奥に身を潜めています。サンゴはたくさんの生物の住処となってます。
海洋生物の約25%がサンゴ礁海域に生息しているとも言われています。
「やっぱ海といえばサンゴでしょ。」堅実タイプ。




形態や生態、生息環境。すべてに理由があるんですね。
何よりも種の存続という点においてより効率的で効果的な理由が。
どんな生物でも何かしら自らの身を守る術を持ち合わせています。
自然ってすごい！自然って素敵！そんなことを考えながら。
私もパラオで生活してるからにはもっとパラオに馴染んでいこう。
と、よくわからない決意を固めるのでした。


それはそうと。
「今日のブログ何書こうかなー。」なんて考えながら、街を車で走っていると。
緑の短パンに緑のTシャツで緑の生け垣の前を歩いてる若者を見ました。
今日のブログテーマを授けてくれた彼に感謝します。