沖縄本島中部・読谷村の高台にある座喜味城跡は、築城の名手といわれた読谷山按司護佐丸(ごさまる)によって築城されたグスクで、護佐丸の最高傑作ともいわれています。
グスクとしての規模はあまり大きく
沖縄本島中部・読谷村の高台にある座喜味城跡は、築城の名手といわれた読谷山按司護佐丸(ごさまる)によって築城されたグスクで、護佐丸の最高傑作ともいわれています。
グスクとしての規模はあまり大きくないものの、2000年12月2日に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして、
首里城跡や
今帰仁城跡などとともに世界遺産に登録されました。
沖縄戦で一部が破壊されましたが、保存状態のいい琉球石灰岩の石垣が築城当時のままに残されていて、15世紀初頭の築城技術をリアルに感じることができます。
城壁が描く緩やかな曲線は、比較的ぜい弱な地盤の上でも強度を保つためのものだといわれていますが、ただ眺めているだけでもその美しさに感動できるのでは。
座喜味城跡は入場無料のうえ、年中無休で24時間自由に入場できるため、公園感覚で気軽に訪れてみるといいでしょう。さらにありがたいことに、城壁に登ることも許可されていますので(一部侵入禁止の区域あり)、高いところが苦手でない人は、ぜひ城壁の上からの素晴らしい風景を堪能してみてください。
ゆっくりしても1時間程度で見学できますので、時間がある人はぜひ、同じ敷地にある「世界遺産座喜味城跡 ユンタンザミュージアム」も訪れてみてくださいね(高校生以上500円、65歳以上400円、小中学生300円、小学生未満無料)。
こちらは石垣の模型や歴史的な解説など、座喜味城をもっと深く知るための展示があるだけでなく、自然や民俗分野の展示もたっぷりで見応えがありますよ。
座喜味城跡へのアクセスですが、車の場合、那覇空港から国道58号利用で約1時間10分。高速道路を利用するなら、沖縄北ICで降りて一般道を約30分走ります。
正面入口近くの駐車場はスペースも小さく、満車になることも珍しくないのですが、焦らずに道の奥まで進んで行けば大きな駐車場に出られます(いずれも無料)。
こちらに停めた場合、グスクの裏手からの入場になりますが、順路が決まっているわけではないので問題なく見学できます。