やちむんとは沖縄の言葉で「焼き物」のこと。おおらかな雰囲気と素朴な味わいを持つことで知られ、民芸運動の提唱者である柳宗悦や陶芸家の濱田庄司など多くの人々を魅了してきました。
しかし、1970年
やちむんとは沖縄の言葉で「焼き物」のこと。おおらかな雰囲気と素朴な味わいを持つことで知られ、民芸運動の提唱者である柳宗悦や陶芸家の濱田庄司など多くの人々を魅了してきました。
しかし、1970年代、窯場が多くあった那覇市壺屋では登り窯による煙害が深刻化。そのため、後に人間国宝になった金城次郎氏をはじめとする一部の陶工や工房が読谷村に移転し、新天地を開拓しました。それが現在のやちむんの里です。
登り窯を中心に、多くの工房や販売店、ギャラリーなどが集まっているため、1カ所でたくさんの作家の焼き物が見られます。工房は広い敷地の中に点在しているので、入口近くの無料駐車場に車を止めてぶらぶら見て回るのがおすすめです。また、目当ての工房があるなら、車で直接工房近くまで入って行くことも可能。
さらに効率よく焼き物を見たいなら、毎年12月中旬に行われる陶器市に合わせて訪れるのがいいでしょう。それぞれの工房の庭先や屋内作業スペースで展示・販売が行われる3日間のイベントで、多くの人で賑わいます。作品や工房にもよりますが、市価よりも2割ほど安く販売されることが多いようです。