De Molenwiek デ・モーレンウィク

オランダを訪れた観光客の方が、意外と困る（？）ことがあります。
それは、典型的なオランダ料理が食べたいのに、それを提供するレストランが、なかなか見つからないことでしょう。

しかし、その問題を解決できる店があります。
アムステルダム市内の中心部にある、De Molenwiek（デ・モーレンウィク：風車の意味）でなら、100％正統なオランダ料理を堪能できること請け合いです。

正統なオランダ料理というなら、きっと値段も高いのだろう…とお思いになるかもしれません。
しかし、このレストランでならメニューは4ユーロから17ユーロで、とてもリーズナブルなプライス。この値段で典型的なオランダ料理がたくさん楽しめます。

もともとオランダ料理というのは、素朴かつ量が多く、その上、味は濃いめですが、誰が味わってもおいしくできているのが特徴です。
たとえば、オランダ伝統のミートボール料理（Balgehakt：ボールヘハクト）は、合いびき肉を丸めて長い間煮込んだもので、温野菜やポテトフライまたはボイルドポテトと組み合わせた一品ですが、このレストランでは、典型的な家庭料理の味をそのまま再現して提供しています。

冬の時期におススメなのは、Erwten Soep（エルテン・スープ）と呼ばれるえんどう豆のスープ。
これこそオランダの伝統料理といえるもので、中には細切れの野菜に加え、大ぶりのソーセージが入っており、飲むというよりも食べる、といった感じのこってりしたボリュームのあるスープです。
パンが添えられてきますので、それだけで満腹になってしまうかも？


また、ここに来たらぜひ体験していただきたいのが、Krokett（クロケット）と呼ばれるオランダ式のコロッケです。
オランダ人たちによれば、”日本のコロッケの元祖である”ということですが、真偽のほどは別として、そのクリーミーな味は絶賛に値するでしょう。
マヨネーズやマスタードで揚げたてを食べると、どことなく日本のクリーム・コロッケに似たような味かも？

この店に限ったわけではありませんが、こういったレストランでコーヒーを注文すると、その場で「クリーム（ホイップクリーム）を乗せますか？」と聞かれます。
このホイップ・クリームは無料ではなく上乗せで50ユーロセントかかる上、味は濃厚でかなり甘めのため、必要ない場合はNOと伝えてください。

ここは、ベジタリアンのための料理も充実しています。
シンプルな野菜炒めや、温野菜と組み合わせた新鮮なサラダなどをはじめ、国産の有機野菜を使用したメニューもあります。

料理の締めくくりのデザートにはぜひ、オランダならではのアップル・タルト（リンゴをたくさん使用したタルト）にトライしてください。
これは、ビスケット生地でできたパイ皮に甘煮にしたリンゴをびっしりと敷き詰めて焼いたもので、素朴ながらその美味しさに驚かれることでしょう。

春から夏にかけて、天気のいい日はテラスで料理を楽しむこともできますし、冬は、燃える薪を眺めながらココアで温まってください。

このレストランに限った話ではありませんが、基本的にオランダのレストランでは、水道水を出す店はほぼない、と考えてください。
「水を下さい」というと、スタッフが「炭酸入りですか？それとも無しですか？」と聞いてくるかと思います。

水とは（瓶にはいった）ミネラル・ウォ―ターのことを指し、それを注文すれば料金を払うことになります。
薬を飲むときなど特別なことがない限り、水道水は提供されませんのでご注意下さい。

オランダに来たのだから、ぜひともオランダ料理を食べて帰りたい！という方に、まさにぴったりのレストラン。
各メニューの価格ですが、観光客が多いエリアということもあり、値段は1品7ユーロくらいから50ユーロくらいまでとなっています。

支払いは各種大手クレジットカードと現金がOKです。店員の人たちは非常にフレンドリーで、英語対応可能です。
メニューは英語、オランダ語、ドイツ語、スペイン語、フランス語が用意されています。

アクセスもレンブランド広場から歩いて5分ほどの場所にあり、美術館巡りやミュージカルを楽しんだ後にも便利！
De Molenwiekで美味しい食事をお楽しみください。