セブ島には多くのキリスト教徒が暮らしています。
町の至る所に教会があり、信仰心を大切にしながら生活している人々の様子を目にすることができます。
セブ島におけるキリスト教の歴史をさかのぼると、歴史の教科書でおなじみの探検家マゼラン(Ferdinand Magellan)が、
1521年にセブ島へやって来たことから始まっています。
マゼランは当時のセブの王であるフマボン(Humabon)と親交を深めました。
その結果、フマボンと王妃、二人の子どもたちをはじめ、800名ほどの人々がキリスト教の洗礼を受けました。
これが、セブ島でキリスト教が広まった始まりと言われており、
この洗礼の儀式を記念して建てられた十字架が「マゼラン・クロス(Magellan’s Cross)」です。
その当時、人々の間では「この十字架に不思議な力が宿っている」という迷信が広まり、
その御利益に預かろうと、十字架の一部を削り取り持って帰る人が後を絶たたず、本体を木製のカバーで覆う処置が施されたそうです。
現在私たちが目にすることができる十字架はレプリカです。本物はラプラプの戦いでマゼランが戦死した後、何者かによって破壊されてしまいました。
マゼラン・クロスは、八角形のお堂の中にあります。中へ入ると、中央に十字架があり、天井には洗礼式の様子が描かれています。
この施設は自由に出入りすることができ、入場料も必要ありません。イメージとしては広場に立っているモニュメントのような感じです。
さっと見て回るだけだと10分もあれば十分ですが、事前に当時の時代背景やキリスト教の歴史について調べておくと、より深い視点で見学できると思います。
歴史の重みに思いを馳せてみるのも良いでしょう。
すぐ横には大変有名な教会「サントニーニョ教会」があるので、あわせて訪れたいですね。
その他にも徒歩圏内に「サンペドロ要塞」や「コロンストリート」、「カルボンマーケット」があるので、散策がてら足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
ただし、コロンストリートやカルボンマーケットでは、外国人観光客を狙ったスリが多いので、持ち物には十分注意してください。
マゼラン・クロスへはその時の交通状況によりますが、アヤラモールからタクシーで約20分、マクタンセブ国際空港からは約50分ほどです。
Magellan's Cross マゼラン・クロス
カリパイ
(セブ島在住ブロガー)
【セブ島歴史めぐり】探検家マゼランが建てた十字架
- 投稿日2019/04/24
- 更新日2020/02/20
2019/03訪問
はるな
(ダイビングインストラクター)
ご利益に期待!冒険家マゼランの十字架が納められた六角堂
- 投稿日2014/03/31
太平洋横断中にフィリピンに上陸した大冒険家、
マゼランが造った木製の十字架が納められている六角堂です。
この十字架のご利益にあずかろうと、削って持ち帰る人があとを絶たなかったため、
現在は、これ以上十字架が削られてしまわないように、堅い木で作ったカバーで覆われています。
とても小さな六角堂なのですが、歴史を感じられる、素敵な場所です。
天井に描かれた当時をあらわす絵がとても美しく、その絵を見て、なんだか歴史に思いを馳せてしまいます。
サントニーニョ教会の真横にあるので、ぜひ一緒に訪れてほしい場所です。
フィリピンとキリスト教の歴史をあらかじめ少し予習していくと、ますますおもしろく感じられると思います。
解放された六角堂で、入場料はかかりません。
お供えのろうそく(1ペソから10ペソくらい。)を購入して捧げるのもいいかもしれません。
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ジャンルモニュメント・記念碑
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エリアセブシティ
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住所
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アクセスセブ国際空港から車で約35分 または セブ・ピア1(フェリーターミナル)から徒歩約15分
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営業時間8:00-18:00
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定休日無休
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公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
マゼラン・クロス周辺のおすすめ観光スポット
- シヌログ祭
- サント・ニーニョ教会
- サンペドロ要塞
- 1730ジャスエットハウス
- カサ・ゴロルド博物館
- サン カルロス大学博物館
- スクボ博物館
- セブ・オーシャンパーク
- ツリーシェイドスパ(ラホグ店)
- カートゾーン・セブ