チェンマイ市内には100以上のお寺があるといわれているが、その中でも「これは見ておくべきというお寺は?」と聞かれたら、私は迷わずワット・チェディールアンを挙げる。見所は、お寺の名前にもなっている大きな(ルアン)仏塔(チェディー)。ちなみに「ワット」はお寺のことで、タイを観光していたらよく耳にする言葉だ。
このお寺は、14世紀後半から15世紀前半に建てられたといわれている。門を入るとまず本堂があるが、その後ろに大きな仏塔が立っている。以前は80mほどの高さがあったが、1545年の地震で高さが40.8mになった。それでも見上げるほど高いし、基盤が1辺60m近くあるので迫力満点だ。
仏塔も見事だが、それ以上にワット・チェディールアンはチェンマイの人たちにとってとても重要なお寺である。チェンマイの地図を広げてもらえばわかるが、チェンマイは都の平和と繁栄を願い仏教の宇宙観に沿って町ができている。市内には重要なお寺が9カ所あり、中心に位置するのがワット・チェディールアンなのだ。旧市街のほぼ中心にあるのがわかる。
チェンマイ人は都も生きていると考えているため、毎年1回(暦によって異なるが5月の10日間)、都の平和と繁栄を祈ってワット・チェディールアンで花を供える儀式がある。境内には花台がずらりと並べ、朝から晩まで信心深いチェンマイの人々の姿が絶えない。この期間には、正門の左手のお堂が一般公開されて中に入れるので(男性のみ)、この時期にチェンマイ旅行をするのならぜひ参拝したい。
【行き方】旧市街の真ん中からちょっと南より。誰もが知っているお寺なので、迷ったら人に聞くか、赤いソンテーオ(乗り合いタクシー)に乗ろう。
Wat Chedi Luang ワット チェディ ルアン
チェンマイの真ん中にあるお寺
- 投稿日2015/08/17
- 更新日2015/11/30
規格外の大仏塔に圧倒され、北タイで最も美しい仏様にうっとり
- 投稿日2015/07/30
- 更新日2015/11/30
「大きな仏塔のお寺」という意味の名の通り、巨大な仏塔が最大の特徴ですが、このお寺の魅力はそれだけではとても語り尽くせません。
まず主役の大仏塔ですが、昔は高さ80mという規格外の高さを誇ったようですが、1545年の大地震で上部が崩壊し、1992年に修復されるまで長く放置されていたそうです。現在見られるものは仏塔の基部ということですが、逸失した頂上部以外は建造当時の姿を基本的に残していると考えてよいでしょう。
大仏塔には四面それぞれに仏様が安置されていますが、本堂に面したサイドにはエメラルド仏があります。ここには、バンコクにある高名なエメラルド寺院(ワット・プラケオ)のご本尊・エメラルド仏が、かつてはこの場所に納められていたのです。同じく旧市街のワット・プラシンにも一時的に納められていたようなので、合わせて訪ねてみると興味深いでしょう。
大仏塔の威容に圧倒されたあとに本堂に入りますと、ご本尊の仏様の立像の荘厳な美しさがこれまた圧倒的です。照明の加減もあってか神秘的な佇まいで、個人的には文句なしに北タイで最も美しい仏様だと思っています。
意外と見落としがちなのが、本堂手前向かって左側にあるサオ・インタキンという「チェンマイの柱」が納められている祠です。
かつてのラーンナー王国の城塞があった旧市街ですが、その中心とされている場所に「国の柱」として建てられたものです。
内部の極彩色の美しさは筆舌に尽くし難いですが、残念ながら女人禁制。それだけパワーが強くて女性の身体に悪影響があると伝えられています。
夜間は本堂など閉まってしまいますが、大仏塔のライトアップは必見。昼間の威容も圧倒的ですが、夜間の神々しさは凄まじいと感じられるほど。周辺はややひっそりとしますが、大仏塔の周りは観光客だけでなく、恐らく警備も兼ねているのか若いお坊さんがあちこちに佇んでいて、女性の方でも安心して見に来れると思います。
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアチェンマイその他
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住所
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アクセスターペー門からソンテウ4分目安(徒歩10分)
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電話番号+66-53-276140
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営業時間8:00-17:00
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予算入場料 40バーツ
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