旧市街随一の名所ワット・プラシンから300メートルほど南にある目立たない小寺ですが、チェンマイが舞台となった2009年の日本映画「プール」のロケ地になったことで日本人に注目されるようになりました。
チェンマイ観光の定番コースに含まれているような壮大で豪華絢爛なお寺とは趣きが異なり、いたって小じんまりとした、これといった特徴がないような地味なお寺ではあるのですが、それがチェンマイという土地のイメージにぴったりと合致しているように感じられるのです。
観光客が大勢訪れるような有名寺院の多くは、歴代の王様か王族(チェンマイの場合はラーンナー王朝)が建立したもので、それがいわゆる寺院の「格式」とリンクしています。一方でこのお寺はムーングンコーンさんという民間人(高級官僚だったそうです)の発願によるお寺ですので、それがいい意味での親しみやすさ、居心地のよさを醸し出しているわけですね。
このお寺はいつもひっそりと人の気配がなく、木々の葉擦れの音と共に和やかな空気が慎ましやかに流れている静かな場所です。なぜだか穏やかでリラックスした気分に浸れて、時間を忘れてしまいそうになります。映画の制作者がこのお寺を撮影場所(最もチェンマイらしいところ)として選んだのは慧眼だなあと、感服するしかありません。
このお寺らしいひっそり感を満喫するには、本堂左手の涅槃仏(寝釈迦像)とじっくり対面してみるのが一番です。お釈迦様が入滅するときの心映えなどに想いをめぐらしつつ、チェンマイのゆったりとした時間の流れに身を任せてみましょう。
Wat Mueng Nguen Kong ワット ムーン グン コーン
映画のロケ地になった小寺は「最もチェンマイらしい場所」
- 投稿日2017/09/05
2017/08訪問
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアチェンマイその他
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住所
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アクセスターペー門からソンテウで約5分
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電話番号+66-53-277-041
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営業時間8:00-17:00
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定休日無休
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公式サイト
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