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ヘルシンキ (フィンランド) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Natural History Museum ヘルシンキ自然史博物館

花奈 (ライター)

フィンランドの動植物や恐竜好きにおすすめ

  • 博物館おすすめ
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

世界各地の動植物の剥製や恐竜の骨格などが展示されている自然史博物館は、フィンランドにある3つの中央国立博物館の1つで、ヘルシンキ大学の管轄下にあります。大きな恐竜の骨格は見ているだけでもワクワクするし、動物や植物、自然などを楽しく学習できるとあって、地元の家族連れにはとても人気が高く、自然科学好きには興味深い観光スポットです。正面玄関横にあるエルクの銅像、エントランスホールで出迎えてくれる巨大なゾウや3階の手摺にいるキリンなど楽しい仕掛けもお見逃しなく。
 
館内は1階から4階まであり、常設展示と期間限定の特別展示が楽しめます。常設展示は、「フィンランドの自然」、「生命の歴史」、「世界の自然」、「空気の変化」、「骨の物語」、といった5つテーマで構成され、趣向を凝らした展示方法で楽しませてくれます。
たとえば、3階にあるフィンランドの自然では、アザラシや水鳥が暮らす春の南岸のジオラマからはじまり、夏の内陸、秋の野原、冬眠の準備に忙しい動物や巨大な角で戦うムースがジオラマで紹介されています。同じく3階の生命の歴史では三葉虫からクジラまでの進化の過程を骨格標本や化石で展示。
2階の世界の自然では、北極から熱帯雨林まで、さまざまな地球環境とそこに適応して生きる多様な生物の不思議を学ぶことができ、空気の変化の展示では、気候変動とそれが自然環境に与える影響について理解を深めることを目的としています。
骨の物語の展示室は1階エントランスホールの後ろにあり、脊椎動物の進化を骨格展示で紹介しています。
1階エントランスホールの横にはカフェとショップもあります。

ネオゴシック様式で、堂々とした雰囲気がある博物館の建物は、1913年にロシアの男子校として設計されました。しかし、1917年、フィンランドの独立によってロシアからフィンランド政府に譲渡され、1919年にフィンランドで最初の士官候補生の学校になります。   
1823年にはヘルシンキ大学が建物を政府から購入。1925年には、動物博物館(Zoological Museum)として一般公開されますが、長い間、大学生と研究者のための施設でした。
1988年に展示部門が設立され、1994年には最初の特別展示として恐竜展を開催。その後、動物だけではなく植物や岩のコレクションが加わるなど、展示の発展と更新によって、動物学博物館から現在の自然史博物館に改名されました。

2002年には博物館内にあった大学の動物学部が新しいキャンパスに移動。2005年の秋にヘルシンキ大学が設立され、現在、自然史博物館は、カイサニエミ植物園、クンプラ植物園と共に、ヘルシンキ大学の保有になっています。
コレクション数は1300万点以上におよび、動物、植物、真菌、鉱物、化石のサンプルは、フィンランドの自然史コレクションの50%以上を占めています。

また、博物館の保存運営にはたくさんの才能ある著名人が働いています。最も有名なのは芸術家で鳥類学者のマグナス・ボン・ライトで、鳥のコレクションの多くは彼が保存したものです。また、自然保護活動家で彫刻家のユッシ・メンテンネンは、博物館の正面にある青銅色のエルクの像を制作しました。

博物館の無料Wi-Fiに接続して、ガイドツアーにアクセスすると自分のモバイルでガイド付きツアー(英語、フランス語、ロシア語)を聞くこともできます。

入場料金はおとな15ユーロ、学生、7~17歳7ユーロ、7歳未満は無料。
2019年6月、8月の第1金曜日は無料。12月は第2金曜日が無料。

アクセスは、トラム1、2番、Luonnontiet.museo下車すぐ。カンピ駅からだと徒歩約4分です。

2017/06訪問
上原 朋子 (旅行コーディネーター、シェフ)

ティラノサウルスや原始時代、現代のフィンランドの森の中まで。規模は小さいが意外にも見応えがたっぷり!お子様連れや森や自然、動物が好きな人におすすめ。

  • 博物館おすすめ
  • ガイドの超イチオシ!
  • 地元っ子に人気

フィンランドといえば森と湖の国。フィンランドの国民的な動物は熊で、フィンランドで大きな動物といえばムース(ヘラジカ)。
動物や自然現象は原始の時代から人間の生活にとても関わりの深いもので、
旅先で見る木や草花、鉱物などは、日本とフィンランドでの小さな違いですらとても興味深いものになり、知的好奇心をそそります。

こちらの自然史博物館は、石器時代のフィンランドの歴史から現在のフィンランドの森林環境、
そして汚染が深刻なバルト海の状況などを数々の展示物を通して私たちに解説してくれる博物館です。

入り口にある可愛らしい表情の2頭のキリンが目印。小さいお子供さんと一緒の場合、
このキリンのお出迎えで子供達のテンションも上がることでしょう。

博物館は、建設当時は男子校として利用されていた歴史のある建物で、地上3階立て。
館内中央にある螺旋階段を上り巡回するシステムになっています。

1階は人間の歴史がスタートした原始時代の解説からアフリカの動物たちとアフリカの自然の様子、
2階はフィンランドの森の中の生き物や湖、川に住む生き物の様子をメインに解説し、
子供達に1番人気のあるフロアでもある3階では、ティラノサウルスの剥製が私たちの来館を待っています。

今にも動き出しそうな剥製は迫力満点で、動物たちの表情もリアル。
特にティラノサウルスや恐竜の模型、化石のレプリカなどは実際に触れる事もできるので、
見るだけでなく体験型博物館としても立派に機能しています。

博物館職員の一押しはシベリアで発見されたマンモスの標本とのことですが、
訪れる人それぞれが好きなエリアをじっくり見学するのもいいと思います。

館内はたくさんのファミリー、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に見学にきた子供達でいっぱい。
フィンランドの教育への関心の高さを垣間見ることができる場所かもしれませんね。

それぞれフィンランド語・スウェーデン語・英語の表示があるので、フィンランド語が分からなくても大丈夫です。
館内にはカフェも併設されているので、小腹がすいたときなどに利用できて便利。

入場料は大人14ユーロ、7〜17歳7ユーロ、65歳以上のシニア11ユーロ。毎週月曜が休みです。

行き方はトラム1、2番でLuonnontieteellinenmuseo駅下車徒歩1分。 観光所要時間は1時間〜3時間。

自然が好きな人は見れば見るほどワクワクする空間です。

2017/12訪問
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。