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ヘルシンキ (フィンランド) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

花奈 (ライター)

繁華街の真ん中にある憩いの公園

  • 街散策おすすめ
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

ヘルシンキ繁華街の中心、北エスプラナーディ通りと南エスプラナーディ通りに挟まれ、東西4ブロックに渡る細長い公園がエスプラナーディ公園です。地元の人々からは「エスパ」と呼ばれる人気スポットです。ベンチがところどころに設けられた遊歩道、花壇には季節の草花が咲き、手入れの行き届いた芝生の広場もあります。平日はビジネスマンや買物客、休日には家族連れや若者たちで賑わう市民の憩いの場所です。
 
公園の設計を担当したのは、カール・ルートヴィッヒ・エンゲル。ヘルシンキ大聖堂と元老院広場などを設計したドイツ人建築家です。クリスマスシーズンが始まる頃には、園内にイルミネーションが灯りとてもロマンチックな雰囲気になります。
 
公園内には、詩人や作家の銅像や彫刻、レストランや野外ステージなどがあるので、天気のいい日に散歩がてら見て歩くのも楽しいです。
公園の西端に立つ円形の白い建物はスウェーデン劇場で、ミュージカルや演劇などを上演する国立劇場です。1階裏手にはレストランやカフェがあり、その向い側にはアカデミア書店があります。劇場の横には、フィンランドの有名童話作家トペリウスを記念した銅像「事実と寓話」が立っています。
 
公園の真ん中に伸びる遊歩道を、スウェーデン劇場を背にして東に行くと、丸い花壇に囲まれた大きな銅像に出会います。
これはフィンランドの国歌を作詞したスウェーデン系フィンランド人で詩人のJ.L.ルーネベリの像で、ヘルシンキに立てられた最初の公的記念碑です。銅像が立つ台座は、ルーネベリを讃えるように美しい花壇に囲まれています。花壇は1年に3回植え替えられていて、夏には色とりどりの花が咲き乱れ、秋にはヘザーと針葉樹が季節を彩ります。
ルーネベリといえば、そうです、フィンランドのあの有名な伝統的お菓子「ルーネベリタルト」は、彼の名前から由来しています。
フィンランドでは、1月から彼の誕生日である2月5日までの期間、カフェやレストラン、ベーカリーなどにルーネベリタルトが並びます。機会があったらぜひ、食べてみてください。しっとりしたジンジャーケーキの真ん中にジャムが入った素朴な味わいのおいしいお菓子です。
 
ルーネベリ像を通り過ぎて、道路を1本超えると、夏の間、コンサートが開かれる野外ステージがあります。
このステージの両側にある小さな噴水の水辺には、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの父親で彫刻家のヴィクトル・ヤンソンが製作した彫刻があるのでお見逃しなく。優しく微笑む人魚と魚と遊ぶ子供たちが水辺を飾っています。この人魚のモデルはトーベ・ヤンソンです。
そして、ステージの向いには老舗のカフェレストラン「カッペリ」があります。天気のいい日は屋外のテーブルまでいっぱいになる人気のグルメスポットです。
 
公園を出た先には、ハヴァス・アマンダ像が立つ噴水があり、その先にはマーケット広場が広がっています。
エスプラナーディ公園は、ヘルシンキ中心部の中心に位置しています。ヘルシンキ中央駅から徒歩約7分。公園なので24時間いつでも訪れることができます。

2017/06訪問
栗原 薫 (現地旅行会社統括部長、ジャーナリスト)

有名ブティック、名物レストランに囲まれた散歩道

  • 街散策おすすめ
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

 ロンドンのハイド・パーク、ニューヨークのセントラル・パークの規模には遠く及ばないものの、これらにパリ・シャンゼリゼの華やかさを加えてギュッとコンパクトにしたような気持ちの良い緑地帯。東端に北欧最大の売り場面積を誇るストックマン・デパート、西端は観光客で一年中にぎわうマーケット広場。その間をつなぐ500メートルほどの細長い遊歩道がエスプラナーデ公園だ。

 春・夏の天気のよい日には、日光浴をしたり、友人たちと歓談する地元民が芝生の上を埋め尽くす。旅行者としては、エスプラナーデの語源(スペイン語=遊歩道)にのっとってそぞろ歩いてみよう。木製ベンチに腰掛けて行きかう人々を見ていてもよいし、オープンカフェでくつろぐのもよい。マーケット広場に近い場所にはちょっとしたステージがあり、夏場は頻繁に無料コンサートが開かれる。
 天候さえよければ、特別なことをしなくても、ただそこにいるだけで幸せな気分になるだろう。大道芸人を遠目でながめているのも楽しい。無料Wi-fiが使えるエリアなので、スマフォを眺めて次のプランを立てようか・・・・。

 公園を南北に走るエスプラナーデ通りはフィンランドを代表するブランドショップ、有名レストランが集まる“銀座通り”。先に紹介したストックマンデパートではフィンランドの一流品が取り揃えているし、マリメッコ、イーッタラ、アーリッカ、ペンティック、アルテックといった専門店、サヴォイ、アイノ、フィッシュマーケット、テアッテリ等々の名高いレストランが並ぶ。
 中央駅から適当に南に歩いて5分。ホテルに向かう途中、大聖堂を訪れた続きになど、ヘルシンキ滞在中には自然と何度も足が向かうだろう。実質上、観光の基点といってもいい場所だ。北エスプラナーデ通りの港よりにはヘルシンキ市営のツーリストインフォメーションもあるので、実用面からいっても早めに訪れたいポイントだ。

上原 朋子 (旅行コーディネーター、シェフ)

夏の午後はここで集合!が定番な、ヘルシンキっ子たちの憩いの場

  • 街散策おすすめ
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

マーケット広場すぐ横にある高級ブティックが並ぶ北と南のエスプラナーディ通りを挟む形で存在するのがこのエスプラナーディ公園。
ぱっと見、一見小さな公園ですが、ここは地元っ子たちがピクニックをするときの定番の場所。

一年中何かしらのイベントも開催され、とても賑わう場所です。

特に夏、5月から9月にかけては「エスパ・ステージ」と言って、毎日日替わりでバンドが演奏する他、きれいに手入れされた色とりどりのお花で埋め尽くされたこの公園内で開催される、毎年恒例のマリメッコファッションショーは北欧オシャレ女子なら、誰でも胸をときめかせてしまうもの。

暖かい夏の日差しと青空の下、生バンドをBGMにキャットウォークで練り歩くこのショーは、入場無料ということもり、毎年大変人気です。

こんな華やかな夏のイメージとは逆に、クリスマスシーズンになるとフィンランド各地からショップが集まり、クリスマスマーケットが始まります。
ジンジャークッキーやホットワイン、伝統品を売る屋台もあればラップランドからトナカイの角で作った工芸品を売る人もいて、なんだか夏祭りの屋台のようで、プレゼントをあげる人の事を想像しながら屋台を覗き込むだけで、とってもワクワクしてしまいます。

寒い雪の中、クリスマスマーケットに足を運ぶ人たちも心なしか少し嬉しそう。

夏でも冬でも、ここはいつも「人の笑顔」であふれた公園なのです。

公園内にはアイスクリームを売っている小さなキオスクが、夏の間だけ登場するのですが、アイスクリームに目のないフィンランド人たちと一緒に、あなたもここでのんびりアイス休憩をするのはいかがでしょう?
この旅が、グッとフィンランドっぽくなりますよ。

【行き方】
トラム1/1A、2 Kauppatori 下車、すぐ。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。