1. 旅行比較サイト トラベルコ
  2. 海外旅行
  3. 海外現地クチコミ
  4. マドリード(スペイン)ホテル
  5. NH コレクション パラシオ デ テパの現地クチコミ
日経トレンディ総合力BESTに続きオリコン顧客満足度®でも1を獲得 [プレスリリース]
マドリード (スペイン) ホテルの現地クチコミ

現地のプロ(4人)詳細

NH Collection Palacio de Tepa NH コレクション パラシオ デ テパ

河合妙香 (記者、カメラマン、経営者)

テパ伯爵が住んだサンタ・アナ広場の瀟洒な館

  • 定番人気

サンタ・アナ広場の角に佇むように建つ赤いレンガの瀟洒な建物が、NH コレクション マドリッド パラシオ デ テパです。

元の建物は、16世紀、この界隈に住んでいたセルバンテスが文豪仲間たちとお酒を交わして討論をした場所だったそうです。

1808年、国王代理としてメキシコを統治した後、スペインに帰国したテパ公爵が、その跡地にお屋敷を建て住居にしました。現在のホテルは、この建物を改修したものです。

正面玄関やレセプションの天井が高いのは、かつて馬車が乗りつけた名残。現在エレベーターのある場所には、王宮にあるような大階段がありました。さらに、小劇場を備えたパティオが2つもあるので、ホテルの1階ロビーには、ゆったりした開放感が生まれています。

パラシオ・デ・テパが誇る驚きの歴史遺産は、16世紀の地下室。16世紀に首都がトレドからマドリードに移り、王宮がマドリードにできると、国王が地上に姿を現さなくてもよいように、王宮と主要な建物を結ぶ線上に秘密の地下道が何本も作られ、それらの地下道は、マヨール広場の地下で繋がり、王宮へ至ったのです。

王宮からその隣の王室警備隊の官舎まで続く地下道は、馬車が通れたほど広かったそうです。マヨール広場からは、カヴァ・デ・サンミゲルやカヴァ・バハの旅籠屋やワイン蔵にも地下道がありました。

パレシオ・デ・テパでは、1階レセプションの後方に、ガラス張りにしてこの地下道跡を公開しています。現在、地下道は塞がれており、中を見学することはできませんが、足元のぱっくり開いた遺跡の規模と深さには、驚かされるばかりです。

さて、そのような興味深い歴史を持つNH コレクション マドリッド パラシオ デ テパは、お部屋も大変洗練されています。グレーのトーンに黒い木材ロブレーの床、6メートルの高さのある天井、廊下の白い壁や黄色い大理石が目に優しく、歴史遺産にありがちな石やレンガの重々しさは、グレーのエストゥコ素材で覆い、歴史とコンテンポラリーが融合した、しっとりした空間になっています。

アメニティは、NHオリジナルコレクション。シャンプー、シャワージェル、お化粧落とし、麵棒やコットンなど必要なものが揃い、ドライヤーが強力なのもうれしい配慮。

5階は全室、天井の梁が美しいスーペリオール。また、スイートは、広い応接室を備えたデュープレックス(中二階)。窓からは、サン・セバスチャン教会やこの界隈で一番古いお花屋さんなど下町の風景が目の前に広がっています。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。