ミュンヘンの中心、マリエン広場。ここは850年前から街の「真ん中」です。
中世には、ここで剣や槍さばきを競う騎士の大会が行われていました。
1638年「三十年戦争」下でのスウェーデン占領の終焉を祝い、
広場の中央に名前の由来となったマリア像を建設しました。
この像はマクシミリアン1世の在位中に建てられ、バイエルンの守護聖人に捧げられています。
その後19世紀まで、広場は農作物や卵、小麦粉、ワインなどを売買する市場として栄えました。
マリエン広場に面して建つ新市庁舎は、20世紀初頭に完成したネオゴシック様式の建物です。
芸術的ともいえるこの石造りの鐘楼から、美しいミュンヘン市内が一望できるのが人気。
鐘楼へはエレベーターで上れます。
新市庁舎の塔上方にある仕掛け時計も、ミュンヘン名物の一つです。
イースターの金曜日を除く毎日11時と正午、3~10月は17時にも、賑やかな鐘の音と人形が踊りを披露してくれます。
仕掛けは、上段が1568年に行われたバイエルン大公ヴィルヘルム5世の結婚式に催された騎士の武術会、
下段が16世紀初頭にミュンヘンを襲ったペストの終焉を祝い、陽気に歌い踊った樽職人をモデルにした謝肉祭の踊り。
中世の歴史を現代に伝えるその踊りは、可愛いくもあり誇らしくもあります。
旧市庁舎は広場を挟んだ反対側にあり、内部はおもちゃの博物館になっています。
可愛らしいテディベアのぬいぐるみやブリキのおもちゃに囲まれて、
童心に帰ったようなノスタルジックな気分に浸るのもいいかもしれません。
Marienplatz マリエン広場
中世といまが混在する、ミュンヘンの魅力を凝縮した街の中心地。
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ミュンヘンの中心的広場。街歩きはここからスタート。
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12世紀にはすでにミュンヘンの主要な広場となっていたこのエリア。
その頃から町の人々が集まる市が開かれたといわれます。
マリエン広場の名は、1638年にこの街がスウェーデンによる占領が終わったことを記念して、
マリア像が建てられたことに由来します。
やがて広場を取り囲むように建物が建ち並びました。
中でも、北側に建つ新市庁舎 (Neues Rathaus)は広場で最も目立つ建物。
新市庁舎の塔には「グロッケンシュピール」と呼ばれる「からくり時計」は観光客に人気です。
これは中世のこの広場での決闘をシンボライズしたもので、毎日11時と12時の2度「上演」されます。
また、塔の上へはエレベーターで上がることができ、
マリエン広場や近くのフラウエン教会、聖ペーター教会の塔はもとより、ミュンヘンの市街地がバッチリ望めます。
新市庁舎の東側には旧市庁舎(Altes Rathaus)も残っています。
マリエン広場とカールス広場をつなぐ通りは歩行者天国となっており、多くの買い物客で賑わいます。
このエリアには有名なビアホールも多数ありますから、食事には困らないでしょう。
広場の地下は地下鉄と都市近郊電車のSバーンが走っています。
中央駅からここまではSバーンで2駅。ミュンヘン国際空港へも直行できます。
このエリアに宿を取れば、町歩きにも空港への出入りにも便利でしょう。
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ジャンル広場・公園 その他の観光地
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エリアアルトシュタット レーヘル
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住所
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アクセスマリエンプラッツ MARIENPLATZ駅から徒歩約1分
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営業時間[新市庁舎タワー]:11月~4月:10:00~17:00・5月~10月・10:00~19:00、[おもちゃ博物館]:10:00~17:30
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定休日[新市庁舎タワー]:土曜・日曜・祝日、[おもちゃ博物館]:無休
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公式サイト
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