中央駅とマリエン広場の間に位置するカールス広場。
昔のミュンヘンは城壁に囲まれていましたが、時代を経て解体され、現在は3つの城門が残っていますが、
そのうちのひとつ「カールス門」が広場の東側に残っています。
カールス広場の名の由来を探ってみましょう。
広場から門をくぐって歩行者天国に入ったところにある通りをノイハウザー通りといいます。
もともと、いまあるカールス門の場所には「ノイハウザー門」という城門がありました。
ところが、この地を治めていた選帝侯カールテオドールが1791年に建て直し、
自分の名前を取って、門の名前もカールス門となりました。
ところが、この選帝侯はことのほか評判が悪く、街の人々は広場をカールスプラッツという名ではなく、
近くにあった飲み屋の名前を取って「シュタフス(Stachus)」と呼び続けました。
飲み屋自体は百貨店Karstadt(カールシュタット)が建設された際に取り壊されましたが、
地名としては残り続けています。駅名の看板にはKarlsplatz(Stachus)と記されている他、
広場の地下街はStachus Passageと名付けられています。
さて、この広場の周りには何があるでしょうか。
西側には裁判所の建物がどっしりと構えており、その裏側は中央駅方面へと続いています。
その隣には前述の百貨店カールシュタット、さらに隣接して別のデパートのカーフホフがあります。
ドイツの一般的なショッピングならこのふたつのデパートでたいていの用は足ります。
広場の中心部には噴水があり、市民の憩いの場となっています。
地下街にはファストフード店やカジュアルウェアのショップなどがありますから、
ついでに覗いてみても良いでしょう。
広場の周りをぐるりと眺めたら、カールス門をくぐって、マリエン広場まで行ってみましょう。
まっすぐ歩けば10分以内で着きますが、できれば沿道のお店を見ながらのんびり歩きたいものですね。
Karlsplatz カールス広場
伊藤 雅雄
(フリージャーナリスト)
中央駅からひと駅、昔の城門が残る広場は買い物スポットに。
- 投稿日2015/04/14
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