かつてソフィア・ローレンが出演した映画の舞台になったといわれる、ピッツェリア・スタリータ。
今ではすっかり、ナポリでも人気のピッツェリアとして知られていますが、実は当初はワインの販売所としてその歴史を開きました。そのうちナポリの郷土料理を供するようになり、やがて私たちが今日知るピッツェリアとして発展を遂げたのでした。
さて、この店のピッツァのうち、まずのお勧めは「ラ・モンタナーラ・ディ・スタリータ la Montanara di Starita」でしょう。
これは2度の火入れで他には無い食感が味わえるはずです。というのも、1度目の火入れは生地を揚げ(!)、2度目はそこに具を乗せて窯で焼き上げるという工程を経るからです。具は、トマトとプローヴォラチーズ、そして窯から出した後にバジリコの葉を。
次は、「ラ・ポルタ・エ・ポルタ la Porta ePorta」。
こちらは長方形のピッツァ。リコッタチーズ、カンパーニア特産の緑野菜フリアリエッリ、ミニ・モッツァレッラが乗っています。
「ラ・ステッラ la Stella」は星の形に生地を成形し、中にフリアリエッリ、ズッキーニ、パプリカ、茄子、プローヴォラチーズを織り込んでいます。
と、このように、スタリータならではのオリジナルなピッツァがある中、もちろんスタンダードタイプもしっかり揃っています。
店主アントーニオ自慢のピッツァの生地を純粋に楽しみたいのなら、マルゲリータやマリナーラなどのシンプルタイプがお勧めです。
私たち日本人の胃には、1枚のピッツァを食べ切るのがやっとかもしれませんが、本当によく出来た生地は長い時間をかけてゆっくりと発酵させ、軽い仕上がり。食べた後も胃にもたれません。
ですので、ピッツァだけでなく、ナポリ風ピッツェリアのアンティパストに挑戦したい人には、フリッタティーネ(ミートソース、プローヴォラチーズと和えたスパゲッティを手の平サイズにまとめて、パン粉をつけて揚げたもの)、カボチャの花の詰物(こちらも揚げ物)、アンジョレッティ(ピッツァの生地を細長く切り、揚げてある)をトマトとルーコラで和えたものなどもあります。
ピッツェリアでのアンティパストは往々にして揚げ物が多いのですが、中でも上記のフリッタティーネとアンジョレッティは、ナポリにしか見られないものなので、強くお勧めします(個人的には特にフリッタティーネ)。中でもアンジョレッティはスタリータが発祥の店だとか。ぜひ試してみましょう。
アレルギーの方用に、グルテンフリーの生地でもいくつかのピッツァが用意されています。
英語メニューあり。スタッフの方は英語対応も可能です(但しブロークン)。
アクセス : 地下鉄第1線マテルディ駅 Materdei下車すぐ。
Pizzeria Starita ピッツェリア・スタリータ
優・トロペーア
(現地在住ブロガー、フリー音楽家)
アンティパストからドルチェまで、全てピッツァの生地で「プレーゴ!」(どうぞ!)
- 投稿日2018/08/16
- 更新日2018/10/11
2017/12訪問
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ジャンルピザ
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エリアナポリその他
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住所
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アクセス地下鉄1号線マテルディ駅 Materdeiからすぐ
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電話番号+39-81-5573682
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営業時間[火-日]12:00-15:30、19:00-24:00
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定休日月曜日
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予算13~19ユーロ
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公式サイト
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