ロシアに生まれ、後にフランス国籍を取得、そしてパリや南仏を拠点に活躍したマルク・シャガール。彼の作品を集めた美術館が1973年ニースに開館しました。
この美術館では1900年代初頭のパリ時代の作品から、その後住んだロシアやアメリカ時代の作品、そして晩年のフランスでの作品まで数多くのシャガール作品を観ることが出来ます。大きな作品が多いのですが、スペースもたっぷり取ってあるので、彼の独特のアートの世界をゆっくり楽しめる美術館です。
中でもお勧めは外に展示してある大きなモザイク画。美術館の中からガラスの窓越しに見るのですが、ベンチが設置してあってゆっくりと眺めることが出来ます。
優しい色使いのモザイク画は、ずっと見ていられる美しさです。移動や貸し出しが出来ない作品ですので、ここでぜひ見ていただきたいものです。
開館時間は11~4月は10:00~17:00、5~10月は10:00~18:00で、毎週火曜日と1月1日、5月1日、12月25日はお休みです。入場料は大人8ユーロで、特別展開催時は+2ユーロ。料金には常設展、期間限定展示とオーディオガイド(日本語もあり)も含まれています。
無料開放時にはオーディオガイド料金が2ユーロ必要です。なお、オーディオガイド利用の場合は写真付きのIDの提示が必要になります。
美術館にはショップも併設していて、シャガールの作品をモチーフにしたさまざまな商品や、本、アクセサリーなどが揃っています。営業時間は美術館と同じですが、閉館時間の10分前に閉まるので、ショップで買い物を楽しみたい方はギリギリまで待たずに早めにチェックしてくださいね。
また、オリーブの木も生える緑豊かな庭園にはカフェもあり、開館時間内は営業(毎年1月中旬~2月中旬は閉店)していますので、天気の良い日には気持ちのいいひと時が過ごせます。
美術館スタッフの言語はフランス語と英語、支払いにはクレジットカードも利用できます。なお、安全上の理由から大きな荷物の持ち込みは不可で、入場時にはセキュリティーチェックがあります。
マセナ広場近くのMasséna / Guitryからバス5番で約13分、Musée Chagall下車すぐです。美術館は高台にあるので行きはバスをお勧めしますが、帰りは住宅地をゆっくりと歩いて下ると約10分ほどでトラムの通るジャン・メドサン通りに到着しますので、時間に余裕のある方は歩いてみるのも楽しいですよ。
Marc Chagall National Museum 国立マルク・シャガール美術館
美しいモザイク画も必見!緑豊かな庭園カフェもあるシャガールの世界
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間違いなし!シャガール美術館◎
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「人生に必ず終焉があるなら、我々も人生が続く限り、愛と希望の色でそれらを彩らなければならない。この愛には、生活の社会理論とそれぞれの宗教の本質がある。私にとって、芸術と人生における完成は聖書の源に由来している。この由来なくして、芸術も人生も、ロジックと創造性のからくりだけでは結実することは無い。」
数あるニースの美術館の中でもヤーパンが特におススメしたいのはここ『シャガール美術館』です!この美術館は、美術館には珍しく画家本人が生前建造にたずさわったものです。その開幕式でシャガールは上記のように述べました。シャガールの言葉の中にもあるように旧約聖書をテーマにした美術館となっています。日本人にはやはり聖書の内容はわかりずらいことが多いと思いますが、ここでは日本語オーディオガイドが身分証明書を提示すると借りられるようになっています。料金は通常時入場料9€に含まれています。ただし、このオーディオガイド、美術館の入場料が無料になる日は2€かかります。
ギャラリーラファイエットのすぐ裏のバス停から51番のバスで10分程揺られた場所、その名もズバリMusée Chagallという停留所で降りていただいて、反対側に道路を渡った先にあります。
中はとても広々としていて日当たりがよく、ソファがたくさんあるので、ゆっくりシャガールの作品に包まれて心ゆくまで過ごすことができます。ちなみにこの美術館は写真撮影OKですが、フラッシュは禁止となっていますのでお気をつけください。数ある作品の中でもヤーパンがこれだけは絶対に見ていただきたい!と思うのは、なんといっても音楽堂に設置された天地創造をテーマにした3作のステンドグラスです!南仏の明るい陽光とシャガールの青が見事なまでに融合して、息をのむ美しさをかもし出します。
シャガールはパリオペラ座の天井画を依頼された際に、もともとあった絵を塗りつぶしたくないという理由で天井を2重にしてその上に描いたというぐらい繊細で優しい人柄であったという話を聞いたことがありますが、ここはまさにシャガールのその優しい愛が溢れる美術館だと思います。所要時間は本当に見る方によると思いますが、1時間ぐらいあれば十分だとも思いますし、時間のある方は半日でもゆっくりできる場所です。
そして美術館を鑑賞した後はぜひ庭にあるかわいらしいカフェにも寄ってみてください。広い庭でゆったりとお茶するのも気持ちがいいものです。実はこの庭、夏には野外コンサートなどが行われたりもします。カフェのオーナーは日本好きな方で帰る際には「さようなら。」の代わりに「また明日。」と声をかけてくださいます。こちらからも「また明日。」と声をかけるととても喜んでくださると思いますよ。
さぁ、皆さんそろそろシャガール美術館に行きたくなってきた頃ではありませんか?そんな時にお伝えするのは大変心苦しいですが、実はこの美術館現在絶賛改装中とのことです。公式ホームページには2016年頭まで、と書いてありますがここはフランス◎再開が遅れることは大いに予想がつきますね。でも美術館がリニューアルオープンした際にはぜひぜひ!足を運んでみてください!
Avenue Docteur Ménard 06000 Nice
04 93 53 87 20
通常時開館時間
11月~4月は10時~17時
5月~10月は10時~18時
(毎週火曜日休館、1月1日、5月1日、12月25日休館)
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ジャンル美術館・ギャラリー
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エリアシミエ
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住所
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アクセス鉄道SNCF Nice Ville駅から徒歩約14分、路面電車1線 Thiers駅から徒歩約11分、05・F番バス Musée Chagall停留所からすぐ
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電話番号+33-4-9353-8720
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営業時間5月2日-10月31日:10:00-18:00, 11月1日-4月30日:10:00-17:00
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定休日火曜日, 1月1日, 5月1日, 12月25日
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予算入場料 8ユーロ
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公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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