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ポルト (ポルトガル) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(3人)詳細

Rail Station Sao Bento サン ベント駅

りゅみに (会社員)

アズレージョが見事な、ポルトの玄関口

  • 歴史的建造物おすすめ
  • 定番人気
  • 地元っ子に人気

1875年にカンパニャン駅がポルトの窓口として完成した後、鉄道の利用客の数が急増。
しかし、カンパニャンはポルトの中心部から離れた不便な立地にあります。
線路を延ばし、中心地に新しい駅を、という声が日に日に高くなりました。

そこで候補地として挙げられたのが、16世紀に建てられたサン・ベント・デ・アヴェ・マリア修道院のある場所。
修道院は1783年の火災で大きな被害を受け、その後修繕されたとはいえ状態が悪く、以前から取り壊しの案が出ていました。

立地としては申し分なく、すぐに新駅建設構想がスタート。
ただし、駅として十分に機能し得るのか、仮の駅舎で試運転をするなどして構想を重ね、1916年に正式にオープンするまでに実に約30年の年月を要しました。

1890年、斜面にトンネルを掘り、線路を敷き、修道院の回廊部分を取り壊し、その場所に仮の木造駅舎を造るという、大掛かりな工事が始まりました。

1896年11月7日に初めての汽車が到着。
実際に乗客を乗せての試運転が開始されました。

結果として、プラットフォームをトンネルぎりぎりまで延ばす必要があること、駅舎自体も乗客数に耐えうる、十分なスペースを確保する必要があることなど課題が明確になり、本格的に駅の建設に向けての一歩を踏み出しました。

1900年、サン・ベント・デ・アヴェ・マリア修道院の教会部分の取り壊しを実行。

同年10月22日、カルロス王とアメリア王妃の立会いのもと着工式が行われましたが、駅建設計画が完了しておらず、工事をすぐに始めることができませんでした。

当時は世界的に自動車の大衆化が始まった時代。
これからの交通事情や生活様式がガラリと変わる可能性があり、将来の交通事情を見据えた駅や路線の配置、その周辺の道路づくりが求められました。
そのため、何度も計画を練り直し、政府に提出する必要があったのです。

結局、建設計画が最終的に承認され、工事が始まったのは1902年。

1906年1月に、内装が整備され、画家ジョルジュ・コラッソ製作のアズレージョ(装飾タイル)で飾られました。
(なお、バターリャ広場のサント・イルデフォンソ教会の美しいアズレージョもジョルジュ・コラッソの作品です)

1916年10月5日、サン・ベント・デ・アヴェ・マリア修道院に敬意を払い、「サン・ベント駅」として正式に操業を開始しました。

今日も、サン・ベント駅はポルトの心臓部として、多くのポルト市民で賑わっています。
美しいアズレージョから、世界で最も美しい駅の一つに選ばれたこともある当駅へ訪れる際は、その歴史にも思いをはせていただけたらと思います。

フィリグラーナ (インポーター)

アズレージョの美しさに引き込まれます!

  • 観光おすすめ
  • 定番人気

ポルト歴史地区の中心に位置するサンベント駅。
国内線・メトロが発着する駅ですが、何と言っても広間の美しいポルトガルタイル(アズレージョ)が、
行き交う人の目を引きます。

■歴史的背景
現在サンベント駅がある場所には16世紀から修道院がありましたが、
1783年に火事により倒壊し、再建されるもののその後手入れされることなく老朽化していました。
ようやく1900年代に入りカルロス1世により鉄道拡大の計画が遂行されました。
この時指揮を執ったのがポルトガル人の建築家ジョゼ・マルケシュ・ダ・シルバのデザインで、
フランスのボザール様式が採用され1916年に建設が着工されました。

■見どころ
壁いっぱいに敷き詰められたポルトガルタイル「アズレージョ」が見る人を魅了します。
合計2万枚(551㎡)のアズレージョが使われ、全てにポルトガルの歴史や文化、人々の生活が描かれています。
ポルトガルの偉大な絵付け職人であるジョージ・コラーソによる作品で、11年もの年月をかけて描かれました。

初代ポルトガル王がまだ王子だったころ、教育係であったエーガス・モニスが、
レオン国王に対して王子の居城への包囲を解くよう説得し跪いた様子や、
セウタ攻略、ジョアン1世のポルト入城など、じっくり見てみると面白いですよ。

また天井中央部には大きく「MINHO」と書かれていますが、これはポルトガルの北部地方の呼び名で、
ここサンベント駅がポルトより北部の町を結んでいる駅だということがうかがえます。

アクセス :最寄り駅 サンベント駅Sao Bento

※リスボンからポルトはAfla号という特急電車で2時間半です。
Lisboa - Oriente駅から乗り、Porto - Campanha駅で降りるのが便利です。

  • ジャンル
    駅・空港 文化財・歴史的建造物
  • エリア
    ポルト
  • 住所
  • アクセス
    フランシスコ・サーカルネイロ空港から車で約21分
  • 電話番号
    +351-21-1023000
  • 営業時間
    詳細は公式サイトを参照
  • 定休日
    詳細は公式サイトを参照
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。