ポルトで最古の教会で、ポルト歴史地区とドウロ川を見下ろすように立っています。
大聖堂の歴史は古く、12世紀頃にロマネスク様式として建てられたと言われています。
がっしりしたファサードに残されているバラ窓が、その当初につくられた建築の唯一の面影となっています。
長い歴史の中で増築・改装されているため、様々な建築様式を見ることができます。
14世紀にはゴシック様式の回廊などが改築され今では美しいアズレージョ(ポルトガルタイル)を見ることができます。このアズレージョは、18世紀に活躍した芸術家ヴァレンティム・デ・アルメイダの作と言われています。
回廊に入るためには入場料(3ユーロ)が必要ですが、時間があれば入ることをおすすめします。
教会に入ってすぐ右手に入口があり、そこで入場料を払います。
回廊の2階部分には美術品など展示スペースや礼拝堂、教会を2階から見下ろすことができる場所もあります。
2階の窓からは、教会の前の広場やドウロ川、ポルト市内を眺めることができます。
外の賑やかさから少し離れて落ち着いた気持ちになれます。
最寄駅はメトロ又は鉄道のサンベント駅(São Bento)
駅を出て左手のなだらかな坂道を上がって約5分です。
見学可能な時間は、
4月~10月 9:00~12:30、14:30~19:00
11月~3月 9:00~12:30、14:30~18:00
※但し回廊は30分早く閉まります。日曜・祝日は入れません。
Porto Cathedral ポルト大聖堂
ポルト最古の教会
- 投稿日2015/11/27
12世紀の建設当時から、今なお同じ場所でポルトを見守り続けるカテドラル
- 投稿日2015/11/27
12世紀前半に建設が開始され、13世紀初頭に原型が完成したポルトのカテドラルは、最も古いポルトガルの建造物の一つです。
初期に完成したファサードと2本の塔、バラ窓、丸いアーチはロマネスク様式。
14~15世紀建設の回廊部はゴシック様式。
18世紀前半には、クレリゴス教会の建築も担当したニッコロ・ナッソーニが側面にバロック様式のポーチ部(教会入口前の踊り場テラスのような部分)を追加し、18世紀後半には入口部をバロック様式に変更。
このように、時代時代でポルトで活躍した芸術家たちの手によって、改装されたり追加されたり変更されたりを繰り返し、今の姿になっています。
このカテドラルは、ドン・ジョアン1世とフィリッパ・デ・ランカストロが1387年に結婚式を挙げた場所としても知られますが、一度ならず崩壊の危機に見舞われたことがあります。
最大の危機は、1809年のナポレオン軍侵略の時でした。
カテドラルを救ったのは、急ごしらえの石膏の壁。攻撃を受けずに済み、今も同じ場所に建ち続けています。
教会の厳かな雰囲気は、それだけで人を無言にさせますが、このカテドラルでは、建設当時からここで働いていた人たちがいて、祈りを捧げてきた人たちがいたということにも思いを馳せてしまいます。
ゆっくり座って細部までご覧になることをお勧めします。
ちょうど休憩にもピッタリです(信者の方には失礼な表現ですが!)。
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアポルト
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住所
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電話番号+351-22-205 9028
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営業時間6月-9月:9:00-19:00、10月-6月:9:00-12:30、14:30-19:00
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定休日日曜日、祝日、クリスマス、イースター
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予算入場料(回廊) 3ユーロ
大聖堂 無料
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