Palais de Chaillot シャイヨー宮

メトロ6号線または9号線のトロカデロ駅で降りると、目の前に新古典様式のシャイヨー宮が見えてきます。これは1937年の万国博覧会の際、展示会場として建設されたものです。建築家によると、雁が翼を拡げているかのように見えるように設計したそう。

今日では、右翼の建物には人類博物館、そして左翼にはシテ建築遺跡博物館と、シャイヨー国立劇場が入っています。内装がアール・デコ様式になっているこの劇場には、日本から歌舞伎や野田秀樹さんの劇団などもやってきました。

劇場の屋上にあたるシャイヨー宮の両翼中央、エッフェル塔を望む広く開けたフランス人権宣言広場は「のだめカンタービレ」や「ミッション:インポッシブル」などの映画の舞台にもなっています。

ここからパリを象徴する存在になったエッフェル塔の写真を撮るのが一番ですが、太陽の向きに要注意。午前中は逆光になります。エッフェル塔を入れた綺麗な写真を撮りたい場合には、太陽が西側に移動した後、つまり夕方がいいでしょう。

また、この広場で注目すべきことは、エッフェル塔以外の建物の高さがある程度揃っていて、大変綺麗に整頓された街並みを眺めることができる点！　実はエッフェル塔の後方には高さ210メートルのモンパルナスタワーがあるのですが、パリ市の厳しい高さ制限のため、シャイヨー宮側からはエッフェル塔に隠れて見えないような位置に建てられているのです。

広場からエッフェル塔に向かって歩いていき階段を下りると中央に噴水が。その左側にはパリ水族館もありますよ。セーヌ川に架かるイエナ橋を渡るとエッフェル塔までは歩いて5分ほどです。